声;釘宮理恵(OVA4)
概要
遠月茶寮料理學園高等部3年。
およそ高校3年生とは思えないほど小柄な少女で、一人称が「もも」であったり、いつもクマのぬいぐるみの「ブッチー」を持ち歩いていたりと見た目同様に言動も幼いが、根暗でコミュ症で毒舌家な性格。会話が成立するのに一ヶ月を要するが慣れてしまうと饒舌になる。気に入った相手に対しては「○○(名前)にゃん」(名前の最後にマ行が来れば「~みゃん」タクみゃん、めぐみゃん等。創真の場合は斎藤と被るため「幸ひゃん」)と呼び可愛がるとのことだが、一色の見解によれば可愛がるということは相手を見下してることへの裏返しであり(そうなると自分より席次が下である斎藤綜明のことは格下と見做してることになる。実際席次が上の者に対しては渾名はつけていない)事実、連帯食戟の対戦相手である田所に対して渾名で呼びながらも獲物を狩る目線を送り付けている。
そんな外見とは裏腹に学園の最高意思決定機関である「遠月十傑評議会」の第四席であり、洋菓子やケーキを中心としたスイーツ作りを得意とする。その繊細な技術と華やかな美的センスを生かした菓子作りで十傑入りを果たしたことで、遠月学園当代きってのパティシエ(菓子職人)と呼ばれている。
中枢美食機関(セントラル)発足後は薙切薊の方針に賛同しなかった第三席の女木島冬輔が除名されたため、新たに第三席となっている。
なお、熱いものを持つ時はブッチーの両手を捥いでミトンにしている。
連帯食戟では3戦目に登場。田所恵とテーマ食材「りんご」で対決を迎える。
かつて落ちこぼれだった恵が相手に観衆からは「捨て駒」と比喩され、更にテーマ食材「りんご」はスイーツに生かしやすい点から、勝負は試合前からももの優勢で動く。
彼女が作った料理は「女王さまの林檎タルト」という薔薇の形をした林檎のタルトで、クレオパトラも愛用したダマスクローズを香りづけに使用している品(ちなみにカゴもパンで作られているため食べられる)。
ダマスクローズを香りづけに使ったことで極上の香りを実現させて恵を追い詰めたが、対する恵は外見の華やかさでは負けているが、内側の表面にフランスの調理技法「モンテ・オ・ブール」を用いたりんごバターを塗り白餡をベースに真ん中に角切りりんごと針生姜を組み合わせた『林檎のどら焼き』で勝負する。真ん中を食べる直前まではももの林檎タルトにあと一歩まで迫られたが針生姜と白餡の組み合わせが噛み合わず、2-1で恵の追撃を振り切った。試合終了後、えりなが恵の元に駆け寄り気丈に振る舞うも最後に悔し涙を流す恵の姿を見ていたももは「かわいくないなぁ、田所恵」と恵を突き放しつつも、呼び捨てしてる頃からそれなりに実力を認めた上で会場を後にした。
続いて行われたえりなとの4戦目では無性にイライラすることを料理で発散させようとしており、作り上げたのは極上のロールケーキを積み上げることで作り上げた巨大な城(中には塩キャラメルと似たような発想で黒糖と醤油を組み合わせるという全く新しいものもあった)だった。
美作のトレースによると彼女は"かわいい"のカリスマで、彼女がかわいいと認識した物は前評判はどうであろうととんでもない勢いで売れたらしい(当時チョイスしたものはいわゆるキモカワイイというようなもの)。
余談
157話にて中枢美食機関(セントラル)に属する楠連太郎の料理を食した際にとある疑惑が生まれるが真相は不明。『残党狩り』の時は縞パンを着用していた。