しょうけらは日本の妖怪である。
本項では漫画「ぬらりひょんの孫」の登場人物についても説明する。
概要
屋根の上から家の中を覗き込む怪物として描かれる。「精螻蛄」と漢字表記されることもある。
人間の身体の中には、その人の罪を天に申告して寿命を左右する「三戸」という虫がおり、庚申の夜になると、人々が眠っているうちに天に昇るとされる。
しょうけらは庚申の夜を監視、あるいは、眠らない人間に害を与えると言われている。三戸そのものだという解釈もある。
「ぬらりひょんの孫」のしょうけら
羽衣狐に仕える京妖怪の幹部。ナルシスト。聖職者のような衣装に身を包んだ銀髪(あるいは金髪)の美青年に化けているが、その正体は虫を混成したような怪人(キメラ)であり、蟲系妖怪の部隊を率いる存在。
本作品におけるしょうけらは、「神の使い」を自称し、人々を断罪しようとする狂信者として描かれている。信仰内容はキリスト教がベースと思われるが、しょうけらの独自解釈により(当然ながら)実在のものからは剥離している。
羽衣狐に忠誠を誓い、畏敬を込めて彼女を「闇の聖母(マリア)」と呼ぶ。性格的にソリが合わないのか、同僚の茨木童子とは対立していた。
武器・能力
ロザリオ(十字架)が変化した十文字槍がメイン武器。日本刀を使っていた時期もある。蟲の妖怪としての正体を見せてからは、触腕の先端に備わった鋭利な爪(しょうけらによれば針)も攻撃に使用する。
光を発する能力を持ち、「ひかりあれ」の言葉と共に強烈なフラッシュで敵を怯ませる。花開院の屋敷を十字状に爆破する広域攻撃を披露したが、光をビームのように放ったのか、槍から斬撃を飛ばしたのか、この技の詳細は不明である。
茨木童子と異なり、しょうけらの畏(おそれ)の名称は公開されていない。