音楽の調
簡単に言えば、どの音を使い、それぞれの音にどんな役割を与えるかということを意味する。西洋音階は1オクターブに12個の音があるが、通常はこの中から7つを使用して曲を作る。その中で最も重要な音は主音と呼ばれる。英語ではkey。
長調と短調があり、1オクターブに12音あるためそれぞれに12種類ずつ(理論上は15種類ずつ）の調が存在する。♯7つの調と♭5つの調は使用している音が同じなので実質的に同じ調となる。同様に♯6つと♭6つ、♯5つと♭7つも同じとなる。♯が付く順番はヘハトニイホロ（固定ド方式で言うとファドソレラミシ）となる。♭が付く順番はその反対でロホイニトハヘ（固定ド方式で言うとシミラレソドファ）となる。例えば、♯3個の調ではヘハト（ファドソ）に♯が付く。長調と短調では各音の間隔が異なるので雰囲気に差が出る。おおむね長調は明るく、短調は暗くなることが多い。
曲の途中で調を変えることを転調という。曲全体の調を変えることを移調という。カラオケで「キーを上げる」「キーを下げる」というのも移調である。
それぞれの調には特定のイメージがあるという説もあるが、そのイメージに当てはまらない曲も多数あるため広く支持されている説ではない。
長調
※代表曲は挙げ出したらきりがないので各調につき数曲以内にとどめています。調号なしの曲は無数にあるため代表曲は省略しています。基本的にサビの部分（大サビを除く）の調です。重複している調は片方のみ記載しています。
| ♭7個 | 変ハ長調 | ロ長調と実質的に同じ |
| ♭6個 | 変ト長調 | 打上花火など 嬰ヘ長調と実質的に同じ |
| ♭5個 | 変ニ長調 | Everything(MISIA) Jupiter（平原綾香）など 嬰ハ長調と実質的に同じ |
| ♭4個 | 変イ長調 | 手紙～拝啓十五の君へ～ さくら（独唱）など |
| ♭3個 | 変ホ長調 | 瞳をとじてなど |
| ♭2個 | 変ロ長調 | ひまわりの約束など |
| ♭1個 | ヘ長調 | CHE.R.RYなど |
| 調号なし | ハ長調 | |
| ♯1個 | ト長調 | 粉雪 愛をこめて花束を さくらんぼなど |
| ♯2個 | ニ長調 | 三日月（絢香）など |
| ♯3個 | イ長調 | そばかす 恋（星野源）など |
| ♯4個 | ホ長調 | 栄光の架橋 ハナミズキなど |
| ♯5個 | ロ長調 | 前前前世など 変ハ長調と実質的に同じ |
| ♯6個 | 嬰ヘ長調 | 変ト長調と実質的に同じ |
| ♯7個 | 嬰ハ長調 | 変ニ長調と実質的に同じ |
短調
※注意事項は長調と同じ
| ♭7個 | 変イ短調 | 嬰ト短調と実質的に同じ |
| ♭6個 | 変ホ短調 | 嬰ニ短調と実質的に同じ |
| ♭5個 | 変ロ短調 | FLASH（Perfume）など 嬰イ短調と実質的に同じ |
| ♭4個 | ヘ短調 | 夏祭り(Whiteberry)など |
| ♭3個 | ハ短調 | 残酷な天使のテーゼなど |
| ♭2個 | ト短調 | ルビーの指環など |
| ♭1個 | ニ短調 | 千本桜 精霊流しなど |
| 調号なし | イ短調 | |
| ♯1個 | ホ短調 | DEPARTURESなど |
| ♯2個 | ロ短調 | 雪國（吉幾三） 愛のメモリーなど |
| ♯3個 | 嬰ヘ短調 | 女々しくてなど |
| ♯4個 | 嬰ハ短調 | WHITEBREATHなど |
| ♯5個 | 嬰ト短調 | CAT'SEYEなど 変イ短調と実質的に同じ |
| ♯6個 | 嬰ニ短調 | PERFECTHUMANなど 変ホ短調と実質的に同じ |
| ♯7個 | 嬰イ短調 | 変ロ短調と実質的に同じ |
