概要
タルトとふたりでフランスを救うべく立ち上がった、中世のイタリア出身のクールな魔法少女。
“影”を操る魔法でタルトを支えつつ、百年戦争のさなか、フランス軍の前線で戦っている。
当人はあまり口にしたがらないがとある有名な軍人の子孫であるらしい。
(『マギアレコード』内アーカイブ「魔法少女」より)
プロフィール
※注1:作中では、タルトの1歳上だと説明されている。『マギアレコード』では、さらにメリッサの3歳上であることが判明した。
人物像
タルトと共に戦う魔法少女で、イタリア人の傭兵。周囲にはリズ・ホークウッドで通しているが、本名はリズ・ヴィスコンティである(作中では「ヴィスコンティ」姓を名乗る前に一瞬考え込むような様子を見せている)。「偉大なる白き傭兵」と呼ばれる人物の子孫であるらしい事以外、出自は不明。
普段はシスターのような服を着用する。過去編では男装の様な衣装にマントを羽織っていた。タルトとの付き合いは一番長い。
基本的に表情は乏しく、物事には大抵無表情でクールな印象を受けるが、人をからかって面白がったり、タルトの妹・カトリーヌ等の可愛いものには弱かったりする。
少女らしく実年齢より年上に見られることを気にしていて、デリカシーの無いキュゥべえが「年上は敬われるのだから喜ばしい事じゃないか」と言い放たれ、キュゥべえを睨みつけながら投げ捨てたりしていた。カトリーヌを殺した兵どもにマジギレし皆殺しにした辺り、本編の中で一番怒らせてはいけない人なのかもしれない。
タルトが作ったキューブをかたどった旗に対し「ひどい柄ね」と言い放っていることから、キューブに対してはあまり良い印象は抱いていない模様。
魔法少女として
イメージカラーは黒。ソウルジェムの位置は袖ピンで、長方形を象っている。変身中の姿は、身を覆う程の広いマントと格闘の邪魔にならないようにスポーティでスッキリした服装だった。
単行本第1巻カバー裏のパラメーター表によると、防御力を除けば基本的にバランスが取れた能力を持っている。
能力値の合計はあの「(21世紀初頭時点において)本調子ならば負ける相手はいない」とされる巴マミを僅かながら上回っている。
このステータスが即ち強さそのものではないとはいえ、彼女の魔法少女としての才能の高さが垣間見える部分ではある。
固有魔法は影の操作。汎用性に優れた能力で、自分の影を他の影と接続して武器を貫通させたり、影から影へと移動することができる。前述の通り防御力が低い点も、影に潜り込むことでカバーしている。
使用する武器は前後につり下げた苦無のような4本の短剣で、普段は専用のホルダーに収納されている。影を通して遠くの敵を攻撃するなど主に暗器として使用し、固有魔法との重ね技で槍や鞭、大鎌など様々な武器に変化させて使用する他、鎖状にして相手を拘束することもできる。
この他にも、手首に暗器のような剣を仕込んでいるなど、服装も相まって暗殺者かその類を生業としていたのかもしれない。
経歴
とある願いのために、タルトよりも先にキューブと契約して魔法少女となっており、キューブと共に魔女を倒す旅をしていた。幼少期のタルトを魔女から救い、彼女が契約するきっかけを作っている。
ラピヌとの戦いで、「何度倒しても魔女化と魔法少女化を繰り返す」という魔法を持つ彼女を倒すため、共に影の世界へと消える。その後、タルトとイザボーの最後の戦いにソウルジェムのみの状態で現れ(キューブ曰く「本来あり得ないこと」)、タルトの籠手へと変化して、ともにイザボーを倒す。その後、残ったソウルジェムは消滅した。