ハゲワシ
はげわし
旧世界(ユーラシア、アフリカ)に広く生息する屍肉食性の鳥類。漢字表記は「禿鷲」。
鷲鷹目(タカ目)タカ科に属する中~大型の鳥。自然死した動物や、肉食動物に捕食された残りを餌とする、所謂「スカベンジャー」(自然の掃除屋)として有名な存在。
南アジアからアフリカに十余種が分布する。
頭頸部が裸出(或いは産毛程度の薄い羽毛しか生えていない)し、非常に大きな翼を持つのが特徴。生きた獲物を捕まえて食べる事が殆ど無い為、爪や嘴は他の猛禽類と比べ然程鋭利ではない。
前述のとおり、動物の屍骸を主に食べる事が多いが、中にはエジプトハゲワシのようにダチョウの卵を石で破壊して中身を食べたり、ヤシハゲワシのようにアブラヤシの果実を主食とする変わり種も存在する。
同様の生態を持つコンドルとはしばしば混同されるが、直接の類縁関係は無いと考えられている。