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依神姉妹の編集履歴

2018-03-24 09:15:12 バージョン

依神姉妹

よりがみしまい

「依神姉妹」(よりがみ-)とは、東方Projectに登場する依神女苑と依神紫苑の姉妹を指す語である。

概要

東方Projectに登場する依神女苑依神紫苑姉妹関係を指す語。

両者はいずれも『東方憑依華』に初登場した。

二人の姉妹性については『憑依華』作中では「 双子 」ともされている(後述)。

ただし女苑は紫苑について「 姉さん 」としており、紫苑は女苑について「 女苑 」と名前で呼びかけている(呼び捨ての形式)など、双子にして姉と妹という関係性も同時に語られている。


『憑依華』作中において発生した「完全憑依異変」は女苑と紫苑がとある目的で起こしたものであり、この異変ではストーリー中の一部を除いてマスターとスレイブからなる二名同士が状況に合わせて瞬時に交代しつつ弾幕を交わすという特殊な弾幕ごっこのスタイル(※)を採る。

異変の首謀者であった紫苑と女苑の両名もまた二人でコンビを組んだ。


※「二名同士」という形式ではなく自機側が二名、相手側が(基本的には)一名という形式での弾幕ごっこは『東方永夜抄』でも見られており、本人以外の意思も介在した自機支援のオプションが登場する作品としては『東方地霊殿』などのシステムもみることができる。


本記事では、二人についての並列的文脈にみる記載の順序について、『憑依華』作中で女苑が二人の完全憑依のマスターとして物語の都合上先行して登場することや、ZUNによる『憑依華』同梱のおまけテキストにおいて女苑が先に紹介されていることから、文脈の必要性や一部の例外を除いて女苑、紫苑の順で記載する。


「最凶最悪の双子」と完全憑依

二人はそれぞれ「疫病神」、「貧乏神」という神格の在り方が異なる神々であるが、先述の通り二人に関連して「双子」とも語られている。例えばそれは二人それぞれの二つ名にみることもでき、『憑依華』ではそれぞれ女苑が「 最凶最悪の双子の妹 」、紫苑が「 最凶最悪の双子の姉 」、となっている。その性質については「最凶最悪の双子」記事も参照。


さらに作中でもそれぞれの自己紹介において「 最凶最悪の疫病神 」(女苑)、「 最凶最悪の貧乏神 」(紫苑)としたり、二人同時のセリフのなかに「 最凶最悪の姉妹 」との言もあるなど、二人もまたこの語を使用している。

ゲーム上のステージタイトルにも「 最凶最悪 」の語が登場することもあり、特に依神姉妹二人も指し示すであろうものとしては「 最凶最悪の二輪の華 」が特徴的。


他者からもこの称を通して語られることがあり、例えば先述のようなそれぞれの神性から、古明地こいしには「 まさに最凶最悪の二人だねぇ 」とされ、以後博麗霊夢なども完全憑依において絶対的な優位性を持つ二人について、それを看破した後ながら、確かに「 最凶最悪 」であったとも振り返っている。一連の異変後にも茨木華扇(夢側)からも出会い頭に「 最凶最悪の二人か 」とされるなど二人についての他者評にも「最凶最悪」の語は登場している。


『憑依華』では、女苑と紫苑の二人はかねてより発生していた「噂が具現化する」という「都市伝説異変」を応用して他者が相手の身体を乗っ取るという「完全憑依」の現象を具現化させたが、これは「誰かに憑りついて何らかの影響を及ぼす」という貧乏神の性質を多分に加味したものでもあり、依神姉妹には完全憑依の現象下において絶対的なアドバンテージがあった。

この仕組みは紫苑によれば、「 完全憑依の罠 」。


『憑依華』では、女苑らの主たる目的である「他者に完全憑依して無意識のうちに富を貢がせる」、紫苑にとっては女苑の計画に乗じて富のおこぼれをもらおうとする場面以上に弾幕ごっこのシーンでより具体的に表れている。


この有利性は特に「不運をもたらす」紫苑の存在にあり、弾幕ごっこで女苑と紫苑のコンビがどれほど不利な状況に陥ろうとも、最終的に紫苑が相手方マスターのスレイブに「憑りつく」(スレイブを強制的に入れ替える)という完全憑依の仕方をすることで、紫苑の貧乏神としての特性によって相手方の勝運を含むあらゆる運気を根こそぎ低下させ、有無を言わさずに敗北へと導くというものである。


紫苑の運気吸収(同時に「不運」への変換)の前にはどうあっても勝利はあり得ず、女苑と紫苑の勝利が確実となる。この手法の前には八雲紫も手を焼いており、紫は『憑依華』作中時間以前、完全憑依異変が発現し、その元凶として依神姉妹を見出してなお効果的な対策を得ることができずにいた。

紫は二人について「 貧乏疫病コンビ 」ともしている。


完全憑依異変は、互いの神格の性質をよく理解して応用した、依神姉妹の二人ならではの異変であるといえるだろう。


「憑依交換」

この憑依相手の強制交換はスペルカードとしては<憑依交換「アブソリュートルーザー」>として表現されており、作中の演出としては、スペルカード発動直後に女苑を中心に画面全体に円形に放出される波長のようなものの到達と同時に女苑・紫苑側と相手側のスレイブが入れ替えられる。


入れ替えられた後は女苑は新たにスレイブとした相手も利用しつつ弾幕を展開し、さらに紫苑が相手側マスターに対してスレイブの側から漢字弾幕で攻撃を仕掛けるなどする。弾幕ごっこの相手は女苑と元自分側スレイブのペア一組と自身に憑りついた紫苑の二者となり、頭数の上では女苑・元自スレイブ・紫苑と対峙するプレイヤー側という三対一の構図ともなる。ゲームシステムとしてはマスターとスレイブの入れ替えが不可能となることをはじめスレイブによる回復もなされないなどプレイヤー側が不利な状況となる。


相手の完全憑依に干渉するものは女苑と紫苑がプレイアブルの際のスペルカードである<憑依剥奪「スレイブロバー」>でも表現されており、こちらでは完全憑依に必要な相手の「怪奇ゲージ」を奪い取ってスレイブとの入れ替えを一時不能にするなど、やはり『憑依華』のゲームシステムとも密接に関連した特殊なスタイルを披露する。


姉妹二人

二人の関係性としては、女苑が紫苑について「 貧乏が伝染る 」とするなど女苑の口の悪さは紫苑にも向いている。自発的には動こうとしない紫苑が、異変を通して人々から富を吸い上げようとする女苑に付き従うような場面もあるが、紫苑もまた女苑にやんわりとやり返すような場面もまたある。


また『憑依華』作中では完全憑依の仕組みを看破され、女苑と紫苑の二人の勝利確定パターンも破られて両者が追い詰められた際には、女苑が紫苑の普段の姿勢やメンタリティを畳みかけるようにこきおろしており、それを受けた紫苑がついに激怒して霊夢もひるむほどの「 負のオーラ 」を開放する(このシーンではドット絵の霊夢も焦ったものになっている)ことにも繋がるなど、仲が良いのか悪いのか、周りも自分も巻き込んだ姉妹喧嘩となる一面もまたある。

この時の自暴自棄になった紫苑は二人のものであった先の「 最凶最悪 」についても自分自身だけのものだとして女苑さえも「 二人 」から排しており、具体的にはラストワード(耐久スペル)の<「最凶最悪の極貧不幸神」>として紫苑のみの性質を通した「最凶最悪」を表現するなどもしている。


ただし悪態をつきながらもなんだかんだと息の合った会話も見られており、互いの性質をよく理解した会話やこれまでの二人の歩みの様子、二人の生活を思わせる会話も見られている。

時には一緒になって相手を煽ったりとその根の部分の相性の良さが描かれている。


『憑依華』では最終盤の霊夢ルートにおける二人の完全憑依看破などの一部のシーン以外で二人が切り離されることはなく、常に共に在る。完全憑依異変が二人の力を必要とするものであるという点はあるにせよ、女苑側からの辛辣な言葉とは裏腹に、二人の強い結びつきもまた描かれている。


さらに完全憑依異変が失敗に終わって以後は二人そろってとある活動に駆り出されている。

ある場面では紫苑がいかに怠惰を実現するかに力を入れる相手に共感を覚えたり、甘言でもって誘惑しようとする相手にも出会った際には紫苑がはっきりと女苑に騙されないように声を上げるなど、異変後は女苑の日常的でフランクな部分や紫苑の芯の部分の力強さといった異変のさなかでは見ることのできなかった二人それぞれのパーソナリティが二人の言葉を通しても描かれている。


他者関係

女苑は財を奪い尽くして最終的には「 恨みを買う 」こととなったり紫苑は貧乏神としてそもそも嫌われるなど他者との関係にはそれぞれの問題があるが、『憑依華』本編でもみられるように二人の結びつきは絶えていない。またいずれも他者を必ずしも拒絶しているという訳ではなく、富を奪う相手と言う関係性以外にも『憑依華』作中では人との縁を結んでいる。


例えば紫苑は自らの能力の影響を受けないとある人物と出会い、一緒に行動するようにもなっており、女苑は他者を使って横着をしようとする「夢の世界」の聖白蓮や「 チンケな商売 」に精を出す河城にとりなどに共感を抱いている。

また一時的な隔離や更生などの意味を込めて各々博麗神社命蓮寺に別々に預けられることとなった際には、女苑は短期的なものではあったがそれぞれの環境に馴染み、その良さを見出してもいるなど、環境と自分なりに向き合い、時には居心地の良さも感じるなど、その人間性には柔軟性や広がりもまたある。霊夢や現側の華扇(夢側の華扇の談)など、二人をそれなりに気に入ったり受け入れたりする出会いもあった。


紫は完全憑依異変中には二人の敗北をもって二人に「新しい人生の始まり」を示すとしたが、実際にこれ以後の二人の人生にはそのメンタリティも含め大きな変化があった。


ただし貧乏神、疫病神という性質もあって、異変後に素性が明らかになってからも嫌われ者であることは変わらないようである(神子、華扇など、『憑依華』紫苑&女苑ルート)。


弾幕ごっこでは

弾幕ごっこにおいても正面に立つのは女苑であるが、ストーリー中で敵役として登場する際をはじめプレイアブルの際も二人の連携がみられる。

例えば片腕を突き出した紫苑が相手に向かって物理的に飛んでいく様子や射撃や漢字弾幕、紫苑が相手に憑依するオカルト必殺技など紫苑もまた女苑と共に弾幕ごっこに参加する。

時には女苑と紫苑の位置を瞬間的に入れ替えるなど息の合った憑依も披露している。


二人のラストワードである<「80'sのエクストーショナー」>でも女苑が相手から巻き上げた金品を紫苑がその周辺を回りながらお椀で受けて回収するなど、富を搾取強奪する二人の連係プレイを見ることができる。


依神姉妹の二人ならではの結びつきは先述の「憑依交換」も含めてゲームとしての『憑依華』のシステムを通しても見ることができる。

作中では一連のストーリーの後、女苑と紫苑を主人公としたエピソードが解放されるが、このときマスターとして使用できるのは女苑のみで、紫苑は必ず女苑とのペア(スレイブ)として登場する。

ストーリーの性質もあって、ストーリー中では他キャラクターとコンビを組むことはない。

また紫苑を他の完全憑依コンビのようなマスターとして操作することはできないなど、作中でも特殊な操作性のコンビとなる。


女苑と紫苑のコンビの特殊性は自由対戦モードでもみられ、ここでは二人が一つのユニット単位となっており、女苑・紫苑(ユニット名としては「依神女苑&紫苑」)と他の誰か一名でコンビを組むこととなる。この際も紫苑がマスターとして前に出ることはない。


自由対戦モードでは勝利ポーズでも二人がともに演出に参加しており、扇子を開いて高笑いする女苑の斜め上から手にしたお椀から紙吹雪を降らせる紫苑勝利ポーズや女苑の呼び出した車に紫苑が轢かれそう(寸前で停車)になったり、あるいは轢かれてしまう不運に見舞われるなど、二人ならではの様子を見ることができる。


この紫苑の轢かれるモーションは、勝利の時点で憑依や射撃の一部などで紫苑が女苑から遠方にいるとき、場合によっては女苑の所(デフォルト位置)に戻ろうとする紫苑と画面外から来る車が同じ方向に向かって移動してくることとなる。このときはまるで紫苑が背後から追いかけられてきた車に寸前まで迫られるという恐怖体験のような光景になったり、あるいは轢かれる場合は紫苑が車に気づくことないままに背後から激突されるようなシーンとなることもある。

二人の勝利に心沸かせつつ妹の元に戻る中でその妹の呼び出した「足」に唐突に追突される姉紫苑の想いや如何に。


金銭管理と財禍の神々

『憑依華』作中でも紫苑が女苑の集めたお金を分けてもらうよう頼むこともあるが、紫苑が紛失してしまう(不運な形態に変換されてしまう)こともあって女苑が金銭の管理を行っている。

ただし女苑もまた女苑で奪った金品を「 すぐに使っちゃう 」(紫苑評、『憑依華』)こともあり、姉妹は常に「 金脈 」(女苑、『憑依華』)を求め続ける宿命にある。

両者ともその神性や性格も相まって懐にお金が貯まることはなく出ていく一方である。

両者の違いは散財する(女苑)か、紛失する・不運に変換されるか(紫苑)の違いである。特に女苑の哲学は新しい相手から「 使い切れないくらい奪えば良い 」という疫病神そのもの。


一方で女苑は元々奪うものがない(メリットに乏しい)相手や絞りつくした相手、「 しみったれた 」相手には興味を示さないため、「財を失わせて貧乏にする」紫苑は同時に女苑の災禍のターゲットになることを避けさせるという「 実は相手を貧乏にする事で財禍から守ってくれる守り神 」でもある。

女苑は直接命を奪うような神格ではないため、資産的に奪われるものが元々なければ、目をつけられることもなく何かを奪われることもない。無から無を奪うことはできない。


女苑はまさに財や富、すなわちそれらに象徴される「運気」を貢がせてそれを根こそぎ搾取するという財禍の神であり、「財と運気を奪い取る神」という女苑とこれと対比した「財と運気を奪うことで財禍から守る神」という紫苑の二人の関係性は神格の面では多層的である。ただしいずれにしても「富を奪う」、「不運をもたらす」存在であることに変わりないので、嫌われる神性であることには間違いない。


スペルカード

先述通り二人は弾幕ごっこでは共に参加しており、スペルカードなどでも両者が共同するものもある。二人の共同のスペルカード、または紫苑の性質をマスター含め正面に立つ女苑が用いるスペルカードなどは次の通り。


共同のスペルカード等

スペルカード・ラストワード名初登場作品備考
貧符「超貧乏玉」憑依華紫苑の力を女苑が放出する
「80’sのエクストーショナー」ラストワード
不運「ようこそ極貧の世界へ」ストーリー中のみ、CPU専用
財禍「ブラックピジョン」ストーリー中のみ、CPU専用
憑依交換「アブソリュートルーザー」ストーリー中のみ、CPU専用

この他先述のように<憑依剥奪「スレイブロバー」>は相手の怪奇ゲージを奪ってスレイブとの交代を一時不能にするという、二人がもたらした完全憑依異変と、疫病神・貧乏神の両方を生かしたスペルカードとなっている。


それぞれ単独のものとしては、共に登場がある作品(一方だけが登場している状況ではない作品)では次の通り。


女苑

スペルカード・ラストワード名初登場作品備考
憑依剥奪「スレイブロバー」憑依華
「クイーンオブバブル」

紫苑

スペルカード・ラストワード名初登場作品備考
「ミスチャンススキャッター」憑依華ストーリー中のみ、CPU専用。蓄積した「不運」を放出する「 スーパー貧乏神 」時
「最凶最悪の極貧不幸神」ストーリー中のみ、CPU専用。<「ミスチャンススキャッター」>同様、「 スーパー貧乏神 」時

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