アリーナ・ザギトワ
ありーなざぎとわ
ロシアのフィギュアスケート選手。平昌オリンピック金メダリスト。
傾向と対策
シニアデビューした2017-2018シーズンから、出場する全ての試合で優勝するという快進撃を続けた怪物。
基礎点が1.1倍になる演技後半に全てのジャンプ(含3Lz-3Lo)を固め打ちで跳ぶという、史上最強難度の構成でリンクメイトのエフゲニア・メドベージェワを僅差でかわし、平昌オリンピックを制した。
フリーで全てのジャンプ要素を後半に跳んだ選手は、男女を通じて彼女が史上初である。
「ジャンプを全て後半に跳ぶ」という超絶難度の戦略を実現できたのは彼女だけであり、現行ルール攻略として何ら問題はなかったのだが、ジャンプの固め打ちで技術点を稼いで勝つ構成についての批判も出た。
このため国際スケート連盟は、後半のジャンプの偏りをなくすためのルール改正を提案することになった。
しかし平昌オリンピックから2018年の世界選手権までの僅か一ヶ月の間に身長が3cmも伸びたことから、ジャンプの調整が上手くいかず5位にとどまり、新世界女王の座を獲得することはできなかかった。ロシアの女子選手が避けて通れない「体型変化」の時期を今後どう乗り越えていくかが注目される。