概要
「不義・虚偽」の邪神で、「正義・真実」の善神「アシャ・ワヒシュタ」と敵対する。
「ドゥルジ・ナス(Druj Nasu)」とも呼ばれ、この場合アルズーラ山峡にある地獄とつながる洞穴から蝿の姿で襲来する複数の女悪魔とされる。
なお、「ナス」とは死体のことで「不浄」としての死の穢れも司るため、腐敗した死体を通じて伝染病を媒介し、死をばらまくと恐れられている。
ゾロアスター教では、猛禽類と犬は死者の守護者とされ、ドゥルジによる死の穢れを防ぐため鳥葬が行われる。
創作での扱い
いちばんくわしい世界妖怪図鑑
昭和時代に発売された佐藤有文著の妖怪辞典。悪霊の女王ナスとして紹介。説明に創作が多く含まれるが内容は何気にあっていた。
グランブルーファンタジー
女神転生シリーズ
初出はファミコンで発売された初代『女神転生』で、蛇女姿の”鬼女”ナアスとして登場。『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』にも継続して登場した。
PCで発売された『偽典・女神転生』では”下魔”ナース蝿。SFCの『ラストバイブル3』ではナースという名だった。
ゾロアスター教のダエーワが多数登場した『真・女神転生if...』では、隠しルートであるアキラ編で言うことを聞いてしまうと蝿に変えられてしまう謎の美女として登場。ボスである”幽鬼”ドゥルジとしての本性は4本腕の蝿女であった。
なおこの作品のスピンオフとして制作された『女神異聞録ペルソナ』でも、種族幽鬼の上級悪魔として登場している。