概要
チベット仏教やインドのゾロアスター教にて行われる。
その名の通り、鳥に遺体を食べさせるというもの。
仏教側においては、魂の抜けた肉体を(天に近い)鳥によって天に送り届ける意味や、人生の最後に自らの肉体をもって行う動物への布施という意味がある。また現実的な理由としてチベットには薪の原料となる木が少なく、火葬に必要な大量の薪を用意できないこと、土葬しようにも土が固くて穴を掘るのが難しいからというのもある。
なので遺体を裁断して食べ残しを防いだり、残った骨を砕いて鳥に与えたり水に流して魚に与えたりする。
ゾロアスター教においては、火が神聖なので火を穢す火葬はできない(火に限らず自然は神聖という自然崇拝の面があるので、土葬や水葬も行えない)ため鳥葬が行われる。
これは遺体を鳥葬台においたらあとはそのままというものである。
一般的に知られる鳥葬は基本的にゾロアスター教の方式である。
イラストなどではしばしば「生きたまま」鳥葬される場合があるが、本来はあくまで「死体の」処理方法であり、(プロメテウスやレイジング・レイヴンのように)生きたまま行われるのは正確には「猛獣刑」という処刑である。
鳥に遺体を食べさせた場合、火葬された遺骨よりもより原型に近い状態で留める事が出来る利点がある。
Wikipediaには鳥葬される遺体の画像がある。
関連タグ
桂歌丸:度々腹黒にこのネタで弔われたほか、自身がハゲワシに例えられることもあった。
ガガガ文庫:鳥葬というタイトルのライトノベルをリリースしているレーベル。
旧劇場版:新世紀エヴァンゲリオンの旧劇場版において、弐号機の撃破シーンがしばしば鳥葬と表現される事がある。
ナック:制作するアニメでキャラクターを鳥葬にするシーンが多くある。
楽曲の鳥葬
鬱Pが投稿した楽曲。