概要
駅番号はD49。
特急は乙特急のみ停車する。
青山町方には名張車庫があり、乗務員(運転士・車掌)詰所である名張列車区がある。運行距離および勤務時間の関係で当駅に停車する列車はここで乗務員交代が行われる。大阪方面からの準急以下の電車および、伊勢中川発の普通電車は当駅までの乗り入れとなっている。
日中は急行2本と普通電車の1本に当駅止めの急行が伊勢中川行き普通と連絡し、折り返す。早朝と夜間は大和八木行き普通とラッシュ時には当駅から急行から快速急行に変わる電車、終電に高安行き普通電車、大阪方面から当駅までの特急が数本設定されている。
駅構造
島式2面2線ホームで、10両まで発着可能。当駅で分割・併合を行う列車もある。
なお、改札は東口・西口と2箇所設置されている。
利用状況
- 2016年(平成28年)度の1日平均乗降人員は12,744人である。
利用状況比較表
年度 | 乗降人員 |
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2008年(平成20年)度 | 15,846人 |
2009年(平成21年)度 | 15,050人 |
2010年(平成22年)度 | 14,200人 |
2011年(平成23年)度 | 13,676人 |
2012年(平成24年)度 | 13,642人 |
2013年(平成25年)度 | 13,712人 |
2014年(平成26年)度 | 12,986人 |
2015年(平成27年)度 | 12,820人 |
2016年(平成28年)度 | 12,744人 |
沿線
名張市の中心駅であり、周辺は昭和時代以降に建設された住宅街が多い。主に大阪圏への通勤を中心とするベッドタウンであり、この辺は東海地方・名古屋圏の色合いの濃い県内の他の地域とは一線を画する。
こうした通勤事情は沿線文化にも大きな影響を及ぼしている。例として名張周辺のスーパーやコンビニは、(仕入れルートが中部エリア配給になっていない限り)近畿エリア配給仕入れ体制になっており、どん兵衛が西日本タイプだったり、カールが買えたりする。
住宅開発が成される前は奈良・三重県境付近に存在するのどかな地域であった。平たく言えば田舎である。現在よりのんびりした情景が存在した一方、田舎特有の人間関係から原因・真相などに未だに議論がある「名張毒ぶどう酒事件」が発生した地域でもあった。本事件で犯人とされ死刑の確定した確定死刑囚の人物は2015年に病死するまで43年間刑が未執行のまま勾留された(未決死刑囚の勾留世界記録)。
JR名松線は当初同地を終着駅とする予定であった(名松線の名は「名張」と「松阪」を結ぶという意)。当駅から数百m離れた伊賀線の廃線区間である元終着駅西名張(元々はこちらが最初に名張駅を名乗り、旧市街地の中心地)にて接続する予定であったが、現終着駅である伊勢奥津駅から先は未成区間となる。
その後西名張も大阪線との線路重複から廃止となったが、2018年現在も当駅まで三重交通によるバスが出ており、事実上の未成区間代替バスとなっている。なお全線直通する本数は少ない。