概要
水前寺清子(→佐良直美)主演のテレビドラマシリーズ。様々なシチュエーションの元、主人公の日常生活や恋、さらには周囲の人たちのこれまた日々の暮らしを描いた。
1970年4月から1975年4月末に掛けて、合計4シリーズが、TBS系列局ばかりか、日本テレビ系列局約5局、フジテレビ系列局約2局にて放送された。しかも、日本テレビ系列局のうちの約1局、フジテレビ系列局約2局は、TBSと同時ネットをやらかしたと言うから恐れ入る。ちなみに関西地方のネット局は、第4シリーズ末期に朝日放送から毎日放送に変更されている。
主人公の仕事は、第1シリーズはおまわりさん、第2シリーズは看護婦、第3シリーズは魚屋(の跡取り)、第4シリーズはカレーハウスの従業員(ただし家のお仕事ではある)だった。
シリーズ最高視聴率は、民放ドラマ史上最高の56.3%を記録している。なお、記録した回は、第2シリーズの1972年12月21日放送分の第48話。
これは、2010年6月29日深夜に放送された『FIFAワールドカップ・南アフリカ大会 日本対パラグアイ戦』の57.3%に抜かれるまで、TBSの歴代視聴率1位の座を守り続けていたと言うから恐れ入る。
この作品のプロデューサーを務めた石井ふく子が、水前寺が歌のお仕事でTBSに来る度に頭を下げまくり、「あたし歌い手だからドラマは無理よ」と渋っていた水前寺の首を縦に振らせた上で実現したものだった。
だが、その水前寺が「やっぱりあたし歌い手に専念したいわ」という理由で降板してしまったため、常連出演者のひとりであった佐良を主人公に起用した第4シリーズが作られたものの、そのシリーズ限りで終了した。
なお、本シリーズ終了後の1975年10月から1976年9月まで、本作のスピンオフ作品とも言える「明日がござる」が制作・放送されている。やはり水前寺が主人公を務めており、放送枠が本シリーズと同一だったため、ネット局も引き継がれている。
キャスト
多くのシリーズに共通して出演
水前寺清子 石坂浩二 山岡久乃 乙羽信子 長山藍子 児玉清 和泉雅子 沢田雅美 奈良岡朋子 佐良直美
再放送など
再放送は全国のTBS系列局や、放送を請け負った系列外局の他、最近ではBS12(トゥエルビ)にてよく放送されている。