概要
漫画「ベルセルク」に登場する用語。
因果律(運命)によってベヘリットの真の所有者とされた者は深い絶望と渇望を感じた時に異世界の扉を開き、使徒の長ゴッド・ハンドを呼び出す事が出来る。
この時ベヘリットは顔パーツは正しい位置へと動き、血の涙を流しながら叫び声をあげる。
そして所有者は「降魔の儀」と呼ばれる儀式において「最も大切にしているもの」を生贄にすることにより使徒へと転生する。
生贄は個々人によって異なるが、作中では肉親や配偶者などの身内を捧げたケースが多く見られる。ゴッド・ハンド曰く、この過程には己の人間性を捨て去る意味があるのだとか。
また、真紅のベヘリットは「覇王の卵」といい、216年に一度の殺戮の宴『蝕』にて所有者をゴッド・ハンドへと転生させる。
なおゴッド・ハンドは「使徒となれば苦しみから救われる」と促してはくるものの、彼らに転生を強要する権限は無く、あくまで最終判断は所有者自身の意思である。よって、仮に生贄を捧げる事を拒否したとしてもゴッド・ハンドから制裁が加えられるような事はない模様。
(伯爵の場合は既に肉体が限界だったため、転生が出来ない=死亡が確定した故に地獄に引きずり込まれたのであり、生贄を拒んだためではない。グリフィスの転生の際にもゴッド・ハンドはグリフィスが転生しない未来がありうる事も一応は示し、その可能性の未来像を見せてはいる)
もっとも、耐えがたい絶望に苛まれている最中の所有者がそんな判断をする事はまずあり得ないが。