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概要

元は地方領主の一人。スキンヘッドの恰幅の良い中年男性。本名不明。

娘のテレジア曰く、冷酷ではあったもののそれは外敵から領土を守るためであり、領民からは慕われていたという。

部下として、側近のダール、騎士隊長のゾンダーク、豪腕の戦士ゲリコなどがいる。


領土内の邪教徒討伐に明け暮れていたが、愛する妻が邪教徒に落ち、乱交の宴の中心にいた事に絶望。

邪教徒達を皆殺しにするも彼女を斬る事が出来ず、苦しみのあまり自刃を試みたところ、持っていたベヘリットが異空間を開き、4人のゴッド・ハンドを召喚。妻を生贄に捧げる事で使徒へと転生する。


それ以降は邪教徒狩りを名目にただ「人体」を掻き集め、時に公開処刑を行い、時に生きたまま切り刻み、犯し、喰らうという「望むままを行なう」ようになる。悪食の為か、人間形態での体型も横に広くなった。

(表向きの情報では、妻は邪教徒に拉致・殺害され、伯爵はその為に乱心した、という事になっており、テレジアはそう聞かされていた。これらは本編の7年前の出来事であり、時系列的にはガッツが傭兵として戦地を放浪していた頃~鷹の団入団時あたりのこと)


『蝕』前夜祭でロシーヌと共に鷹の団別働隊を襲撃。リッケルトの目の前で団員のキムを丸呑みにした。

蝕では、背から抉られ上下に分かれたピピンの屍を人形のように弄ぶという非道をガッツに見せ付ける。


使徒もどき

ガッツを倒そうとして返り討ちにあった騎士隊長ゾンダークの殺意と憎しみを利用し、伯爵は口から吐き出した分身を寄生させて身体と精神を乗っ取った。

分身の眼を解して伯爵に情報を送る他、凄まじい再生力を持っており、断たれた腕から触手を生やして戦斧をムチのような速さで振るう。

最終的には四肢が触手化した肉塊になり、不意打ちでガッツに深手を負わせるが、慢心から弱点が頭である事を漏らしてしまい、そこを切断される。分身の頭から触手を伸ばし、ガッツへの再寄生を試みるも、壁に叩きつけられて潰れた。


正体

使徒としての伯爵は、ぬめった四肢を持つ巨大なナメクジのような姿。腹部には無数の手が生えている。

人間の面影を残した顔の下にはワイアルドと同じような巨大な口がもうひとつ存在する。

巨体が生み出す攻撃力と、分身同様の再生能力を持ち、頭を切り落とさない限りその力は増していく。

復讐の為に城に潜入したガッツを追い詰めるも、テレジアを人質に取られた隙に義手大砲の直撃を受ける。

右手を負傷したガッツが歯と義手で強引に持ち上げたドラゴン殺しで首と胴を切り離され、愛娘の前でナイフで滅多刺しにされた。

その時の狂乱しながらのガッツの台詞、

「すげえぞ!!さすが超越者!!ほんとに死なねえぜ!!」

が印象に残っている読者も多いと思われる。


死への恐怖、そして生への執着からフェムトを加えた5人のゴッド・ハンドが再召喚され、生贄に娘のテレジアを求められるが、躊躇っているうちに因果の糸が断たれ、処刑したかつての侍医バルガスを含む無数の亡霊達によって地獄に引き擦り込まれた。ゴッド・ハンドを二回も召喚するという稀な因果をもった使徒であった。彼のベヘリットはガッツに回収され、ゴッド・ハンドへの手がかりとして鞄に収められ、以降はパックの玩具にもされながら、彼等と旅を共にしている。ガッツが「因果律に選ばれていない」以上、ベヘリットはガッツの手元をいずれ離れていく運命にあるはず、なのだが…。


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ベルセルク 使徒(ベルセルク) テレジア

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