曖昧さ回避
- 『ベルセルク』の登場人物。本稿で説明する。
- 『Axis Powers ヘタリア』の登場人物。→テレジア様
- 『ARMORED CORE 4』及び『ARMORED CORE for Answer』の登場人物。→ミセス・テレジア
概要
『ベルセルク』の序章にあたる「黒い剣士」編で登場。
伯爵の愛娘で常に父から深い愛情を注がれていたが、母の死を境に父に怯えるようになる。
以後、城の中に半ば軟禁されたような暮らしの中、外に出ることに憧れ、父からの贈り物として貰ったパックと仲良くなる。
その後、ガッツと伯爵の戦いの場に居合わせた彼女は転生の儀へ巻き込まれ、そこで初めて父の変貌と残酷な過去を知る。
憧れ望んでいたはずの外の世界で観たものが、残酷な真実と地獄へと飲み込まれていく父の姿だったことに事実を受け入れられないテレジアは生きる気力を失いかけるほどに取り乱し、ガッツからは「じゃあ死ねよ」と浴びせられ、衝動的にナイフで自ら命を絶とうとしたが、直後に足場が崩れ落ちてガッツに命を救われた。
そして…
あなたがここに来たから…あなたさえ現れなければ…あなたさえ…
復讐を誓うテレジアの表情は怒りに満ち溢れ、自殺する気配は微塵も感じられなくなっていた。
…殺してやる……悪魔………いつか必ず……殺してやるからァ!!
彼女に恨みの言葉を突きつけられたガッツは「いつでも来な」と返しつつも悲痛な表情で背を向けて去っていった。
「黒い剣士」編がここで終了することで、この場面を最後にテレジアはフェードアウトしており、その後は不明である。
過酷な現実を突きつけられ、その苦しさから逃避せんとするも、それでもガッツによって生きる力を与えられたゲストキャラクターの少女という点では後の「断罪編・ロストチルドレンの章」で登場したジルと同じだが、その与えられた生きる力が「勇気、視野、哀切からくる覚悟」というべきものだったジルに比べ、テレジアの場合は「憎悪、怨嗟、憤怒からくる復讐願望」だったという点で、あまりにも対照的かつ後味が悪いものであり(皮肉な事にこの時点のガッツも又、使徒への憎悪を糧に生きていた)、壮大且つ陰惨なダークファンタジーの始まりを告げる点で、ある意味相応しい存在といえる。
ちなみに内容があまりにも残酷かつ救いがない故なのか、父の伯爵と共に彼女のエピソードはアニメ化等、映像化は一度もなされていない(伯爵自身はアニメ版の『蝕』の際に使徒の1体として登場している)。
関連タグ
アラベル・ゾイ…「復讐」という目標を与えられて自殺を思いとどまったキャラ繋がり。