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ワイアルド

わいあるど

三浦建太郎の漫画作品『ベルセルク』に登場する、罪人による兵団『黒犬騎士団』団長。使徒。
目次 [非表示]

「黒犬騎士団、心得!!」

「「「エ…エンジョイ&エキサイティング!!」」」

「そういうこと。忘れちゃだめだよ」


CV

千葉繁 『ベルセルク~快進撃!怒涛の傭兵団~』(GREEスマホアプリで2013~2014年配信)

河本邦弘 『ベルセルク無双』



概要編集

新生!黒犬騎士団

(イラスト中央の人物)


ミッドランド王国内の罪人達による兵団『黒犬騎士団』の団長(黒犬の読みは「くろいぬ」)。

類人猿めいた顔立ち。肩下までのボサボサな黒髪。体毛の濃い筋肉質。

甲冑と共に獣の毛皮をまとった出で立ちで、以前においてはガッツよりも本来の意味のベルセルクに近いビジュアル。外見、精神含め、あらゆる意味で『獣のような』という形容が似合う男。

モットーは「人生楽しく、刺激的に」。本能と欲望の赴くままに暴走する野人的な“怪物”だが、騎士団を結成した際の駆け引きや、ガッツのフェイントを1度は見破るなど、計算高い一面も垣間見せる。


黒犬騎士団の設立に当たって屈強な罪人『甲冑千切りのバーボ』を丸腰の上に手枷をつけたままで尖塔に串刺しにし(明記はされていないが、素手で天高く放り投げたとしか考えられない)、団長の座に居座って以来、恐怖というカリスマで凶悪な団員達を統率する。

(ただし、これほど圧倒的な実力を秘めていながら、なぜ大人しく牢獄につながれていたのか、そもそもなんの罪状で投獄されていたのかは、作中では語られていない)


黒犬騎士団の戦果はめざましく、鷹の団にも匹敵するものだったが、戦地であれば敵地はおろか、ミッドランド領内でさえ略奪虐殺強姦を厭わない非道ぶりのため辺境へと追いやられ、他の騎士からは『ミッドランドの恥部』とまで吐き捨てられるほど。

鷹の団に馬車を用立てた村も例外ではなく、牢獄から救出されたグリフィスの追撃を命じられた際に、この村を襲撃し村人達を殺戮する。そこで凌辱し惨殺した村娘達の屍をに刺した状態で追撃を仕掛け、鷹の団の面々を戦慄させた。

また、団員達には冒頭の心得「エンジョイ&エキサイティング」を理念とする生死をも厭わない作戦を強要。グリフィス追撃の際、罠や伏兵に対し弱腰の反応を見せた団員1人の頭を兜ごと指二本でつまみ潰し殺した。

その後、落石の罠をパンチ1つでを割り潜り抜ける、火を放たれに包まれても跳ね返すなど明らかに人間離れした挙動を見せはじめる。


ガッツとの一騎打ちでも戦場で鍛え上げられた『だんびら』を棒切れ一本、かつ反射神経だけで捌き、挙句に歯で剣撃を咥え止めるという芸当を見せる。鷹の団の反撃で部下の団員が全滅し黒犬騎士団が壊滅すると、遂に自らの本性を現した。


ワイアルド

正体は使徒。首から下がのような巨体、三つ目と大口を持つ異形

口中の舌はイボ付の男根のような触手になっており、キャスカを犯そうとするが、ガッツに切断された。

ガッツはなおもワイアルドに単身挑み、満身創痍になりながらも決死の戦いの中、ワイアルドの挙動から首から上の部位が本体であり、弱点であることに気付く。そして死体と甲冑を使った二段フェイントをかけ、折れただんびらとナイフをも使ったチョークスリーパーで一度は彼を倒す。しかし、ワイアルドは瀕死状態になりながらも、まだ生きていた。


飛来者~不死者 ふたたび編集

その後ワイアルドは瀕死ながらも鷹の団の虚を突く形でグリフィスを人質に取り、彼が再起不能である事を団員達に知らしめる。

自分が助かるためにゴッド・ハンドの召喚を要求するが、グリフィスはベヘリットを失っていたため叶わず。

自棄を起こしてグリフィス殺害を試みるも、突如飛来したゾッドにより背を折られ、とどめを刺される。


絶命した使徒は人の姿に戻るのが常であるが、ワイアルドが倒れた後には小さな老人の屍が残された。

彼が使徒に転生する為、どんな「絶望」を味わったか、どんな「大切な物」を生贄に捧げたかは不明である。


余談編集

  • 犯す、殺す、食すの三大悪行をコンプリートした紛うことなき人外のクズだが、あまりに突き抜けた極悪非道ぶりや、騎士団心得「エンジョイ&エキサイティング」に代表される数々の名言(?)から、奇妙で根強い人気を得てしまっている、『ベルセルク』の名敵役である。
  • ガッツが初めて勝利した使徒でもあり、同作の重要なキーパーソンの一人でもあった(とどめを刺したのはゾッドだが、その時点では既に致命傷を負っていた)。
  • 残虐描写や性的な暴行描写ががあまりにも多いためか、その反面いちいち技名を叫んだり妙なギャグ描写も多くてシリアスな雰囲気を壊すためか、あるいは単純に話数・尺の問題か、TVアニメ版『剣風伝奇ベルセルク』および劇場版では出番は丸ごとカットされており、追っ手は両作とも無名の騎士団である。TV版ではグリフィスの身体の事を暴露するのもやはり無名の一団長にすぎず、ゾッドも登場することなく彼らはガッツによってあっさりと斬り捨てられた。劇場版では騎士団から逃げ切ったあと、丘の上で失意にくれる鷹の団のシーンに移っており、グリフィスの身体についてはシーン切り替えの間にガッツ達から説明されたらしき描写となっている。

関連タグ編集

ベルセルク 使徒

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