その日、すべての神々が集う
概要
神座万象シリーズの最終作となるスマートフォン向けゲーム。
PANTHEON(パンテオン)とは「万神殿」のことで、すべての神々が集結するに相応しいサブタイトルである。
ライター曰く、スーパー神座大戦とのこと。
ストーリー
エピソード0
史上最悪の邪神に敗れ、消滅したはずのラインハルト
目覚めた彼がいた謎の場所では彼の知己であった神達だけでなく、己を滅ぼした邪神、かつて友に滅ぼされた神らの善神、邪神問わず八柱の覇道神達が存在していた
原則として覇道神は敗れたら、後天的神格を除けば消滅する運命
それなのに消滅したはずの彼らがいたのは、初めからそうなることが決まっている機構だったからだ
それを告げるのは神座の根源たる男、ナラカ
彼の目的はそこに十柱の覇道神達が集まることで始まる。ただでさえでたらめすぎる力を有している覇道神、それを十柱も集めて何をする気なのか。あるいは神座の外のそれ以上の存在と戦うとでもいうのか
覇道神達をまとめるのは誰かということに対して、知己の者達はその器ではないといい、それをまとめるのは初代の覇道神の自分の女であるミトラなのだとナラカは告げる
プロローグ
最強の者が神となり、己の理想で宇宙を塗り替える神座という世界。
そのため代替わりのたびに神の法則は変遷し、中には荒廃の極みに達した時代もあった。そんな中、七代目の神が治める世は過去に例を見ない安定性を実現していたが、それでも破滅の要素は拭えない。
すべての時代に現れる“観測者”という謎の存在。
それの出現は、当代の神が滅びる予兆だと言われている。
なぜそのような者が生まれるのか。
神座という世界の根源には何があるのか。
すべての謎を解くために、いま空前規模の戦いが幕を開ける。
本作の特徴
Dies irae、PARADISE LOST、神咒神威神楽だけでなく本作新登場も含む歴代の神座万象シリーズの時代全てのキャラが仲間として揃うのが特徴。渇望が力の根源となる世界での人物である彼らはそう簡単に変わらないほどにアクが強く、本作登場時においてはあくまでそれぞれの時代の神という上司の指示だからこそ、主人公に協力しているスタンスである。
歴代の神座の時代を旅し、これまでの時代だけでなく、未だに戦いの舞台として描かれたことが無かった第一神座、第三神座、第五神座、第七神座も描かれる。
開発担当会社が変更される前の段階での戦闘システムは戦闘には主人公か覇道神のいずれかを必ず1体編成に入れなければならないと言われていた。
登場人物
???
- 主人公
CV:???
手の届かない世界に対する憧れを有している少年。この戦いにおいては当代の時代の覇道神である曙光らと同系統の服装をし、刀を携えている。特に何を為すでもなく何でもない毎日を送っていたが……。
- ???
CV:???
宇宙の中心たる神座へと潜航する赤毛の女性。主人公と何らかの関わりがあるようだ。
覇道神連合
ナラカ(後述)によって招集された歴代の神座を統べた神々の連合。その全てを集めなければならないほどに強大な敵と戦う。ゲーム上でのレアリティは全員が最高位レアである。
- ???
CV:???
ヒロインその1。桜色の髪を持つ少女の姿をした当代の時代である第七神座・曙光八百万(アマテラス)の覇道神。神としての名は曙光。かつて兄弟である波旬に生まれつき張り付いていつ波旬に殺されるかわからず自分の生存を願うだけであった畸形嚢腫であったが、己の分身である坂上覇吐と久雅竜胆が挑んだ神座闘争の末に波旬から独立。己が生み出した二つの分身を親とすることで覇道神として生まれ変わった姿。第七神座に世が移り変わってから約130年後の時点での一人称は「俺」である。
- ???
CV:???
ヒロインその2。ベレー帽を被った銀髪の少女の姿をし、曙光と同系統の服装をしている。ベレー帽には第七神座の紋章が刻まれている。歴代の覇道神達が終結しているビジュアルから、彼女が最後の十柱目の覇道神かと思われる。
- ミトラ
CV:???
覇道神連合のリーダー。始まりの神座、第一神座・善悪二元真我(アフラマズダ)の覇道神。神としての名は真我。神座の始まりを知る者にして、神座の根源たるナラカの恋人。神座世界の縮図とも言える、全ての民が善と悪の二極に分かれての対立と闘争を行う世界であった。在任期間は2・3万年。かつての第六神座の戦いの直前で覇吐が見た記録の印象とは異なるが、それはあくまで邪宗門や覇吐の視点であってそれが全てではない。ニコニコとしながらもスパルタな人物。この戦いにおいては、面倒くさいの極みであるメルクリウスや最悪中の最悪であるあの波旬にすらも話を通している。ゲームとしてはガチャの担当である。
他の神達に対するスタンスとしては、自分の後輩達であるためか全員に好意的。
CV:鳥海浩輔
第五神座の守護者である無間刹那大紅蓮地獄(アルゾ・シュプラーハ・ツァラトゥストラ)の覇道神。神としての名は刹那。彼はかつて史上最悪の第六神座を終わらせて第七神座を至らせようと、第五神座の勢力の生き残りとして戦い、その薫陶を授けて散り、第七神座の世界で人間として生きている。そのはずだが、覇道神達が招集されている謎の空間では波旬を倒した奴とそいつを更に倒した奴が来るのかという程度にしか思っていない。
他の神達に対するスタンスとしては恋人であったマリィには変わらずで、波旬に対しては憎悪を抱いてる。
CV:榊原ゆい
第五神座・黄昏輪廻転生(アニマ・エンテレケイア)の覇道神。神としての名は黄昏。歴代で唯一、同じ時代で覇道神が共存できるという特殊な理を流出していた。在任期間は1万年弱。全ての覇道神の中では歴代最強最悪の波旬とは別ベクトルの意味で例外的で、基本として怒りの頂点として神に至る者によって世界が塗り替わるのが常ではるが、彼女だけは唯一世界に対する怒りではなく転向として覇道神へと至った例外ケースである。
CV:諏訪部順一
第四神座の自滅因子である修羅道黄金至高天(ドゥゾルスト・ディエスイレ)の覇道神。神としての名は黄金。エピソード0では消滅したはずの彼が歴代の覇道神達が招集された謎の空間で目覚めたところから始まる。
他の神達に対するスタンスとしては「私は全てを愛している」の通り基本的に以前と変わりがない。
CV:鳥海浩輔
第四神座・永劫水銀回帰(オメガ・エイヴィヒカイト)の覇道神。神としての名は水銀。神座の歴史においてはそれまでの単一世界だけで運行していた神座を並行世界レベルまで拡大させた中興の祖と言えるほどの功労者。神座世界において渇望が力とするようになったのは彼によるもので、それ以前の神々は力の源が違っている。無限ループするという世界の性質だったため、在任期間は1周につき3・4万年を那由他単位で繰り返してきたことで歴代最長。
他の神達に対するスタンスとしては基本的に以前から全く変わっていないが、波旬に対しては殺意がある。
CV:宮下栄治
第六神座・波旬大欲界天狗道(マハーマーラ)の覇道神。神としての名は波旬。人としての名はマーラ・パーピーヤス。歴代史上最悪の神座で、歴代の覇道神の記録であっても全員がアウトと判定するほどの史上最悪のものであった。在任期間はおよそ7・8千年。
彼にとっての本当の望みである一人になりたいということは兄弟の手で消滅させられることで叶ったはずだったが、全ての覇道神は表の世界で消滅したら全員が招集させられるという機構の前にそれは叶わなかった。普段の彼なら問答無用で招集された全員を消し飛ばしているところだが、ナラカによって抑えられ、ミトラは話を通しているという。なぜかかつての時には有していなかった、からくり仕掛けの腕を継ぎ足している。
兄弟である覇吐に敗北したためか、最悪だった他人に対する態度が眼中に無いながらもコミュ症レベルに改善している。
CV.???
第三神座・明星悲想天(ツォアル)の覇道神。神としての名は明星。歴代の神座の中で唯一、悪性を駆逐した者。在任期間は2・3万年。他の神達に対するスタンスとしては、全員アホじゃないのかと思っている。
- ???
CV.???
第二神座・堕天無慙楽土(パラダイスロスト)の覇道神。神としての名は無慙。人が人のまま当たり前に生きることができる神座であった。在任期間は5千年。
他の神達に対するスタンスとしては自分が生まれた時代の覇道神であったミトラは嫌っており、自分の理想を完遂させた後任のサタナイルに対しては好意的である。
観測者
座の根源であるナラカと彼の分身達。
- ナラカ
CV.前田剛
ジューダス・ストライフ、遊佐司狼、天魔・宿儺らの“観測者”と呼ばれる分身を歴代の座の興亡期に送り出してきた神座世界の根源と呼ぶべき存在。観測者らの共通項として、ほぼ同じ声音(CV)であることと、不能者であるということ。これはナラカが自分にとっての女はミトラだけでいいという理由によるもので、不能者じゃない同じ声がいる場合は平和な世ではあるが、不能者の同じ声の人物が出たら当代の神座は亡滅となるサインに他ならない。
覇道神達との関係を一言で言うなら、彼はハードウェアで、覇道神はソフトウェアの関係である。そのためにあの波旬でも、彼の前には大人しくせざるを得ない状態となっている。
ミトラの恋人で歴代の覇道神達を招集した張本人。覇道神が十柱集まることで彼の真の目的が始動する。
CV.前田剛
第四神座での観測者。
CV.前田剛
第六神座での観測者。第四神座の司狼と同一人物。
CV.前田剛
第二神座での観測者。
東征軍
本作の主人公の師匠ポジションであるということ以外の立ち位置は不明。他の二人は人として生きることを選択しているため、ここからは除外している。
CV:宮下栄治
天照のかつての分身であった求道神。
CV:中島沙樹
天照のかつての自滅因子であった求道神。覇道の性質であったが、それを子という形で吐き出すことで求道神へと転向している。
CV:松元惠
CV:河原木志穂
CV:羽多野渉
座の機構を特に危うみ、第七神座における閻魔の役割を担っている。
七名の絶対悪
第一神座の時代を席巻した者達。総じて美神のごとき容姿と無邪気なまでの獰猛さを持っていた。
用語
- 神座
最も強い者がその時代における神となり、その時代を統べている神と闘争の末に勝ち残った神が世界を統べる。その神の思想、性質が神座という機構を介することで伝播してその時代の法則が決定される。おおまかにはその神による時代のことを指す。
座の変遷のおおよそのパターンとしてはその時代の法則に対する不満が生じたはぐれ者が神格に至って、その時代の神を破ることで代替わりする。
神座の型としては基本的には二つの型に大別される。一つは神がその宇宙の民達全ての方向性を生まれる前から決定する管理型。もう一つは宇宙の民達の自由意思を尊重して、基本的には現世に不干渉で干渉するのは死後のみである自由型。
それぞれには一長一短はあり、前者は神が民達の方向性を決定するために意図的に生み出す例外以外は、はぐれ者が生じにくいために座の交代が起こりにくく長命となる。後者は民達の生を尊重しそれぞれの意思の赴くがままにするが、そのためにその時代の法則に対する不満を有するはぐれ者が出現する余地があり、座の交代が起き易く短命となってしまう。
それぞれの神座を大別すると、前者の管理型は第一神座、第三神座、第四神座、第六神座。後者の自由型は第二神座、第五神座、第七神座である。
覇道神に至った者は、必ず座に就いてしまう。このルールの前には神座の中で最も例外的な理を敷いていたマリィと歴代最強最悪である波旬ですら逃れることはできず、座に就くしかなかった。
現代は七代目の時代。七代目の時代は全ての模倣と融合かつはぐれ者を生み出さないことを重視したためか、歴代の神座の中で最も安定している。しかし、それでも破滅の芽は拭えない。
- 覇道神
神座を統べる資格を持った神。自分の周りを変えたいと願った神。
本来、覇道神は存在しているだけで呼吸と同じように自分の法則を広げてその領域の魂を取り込んでいく。そのため、神座の闘争とは魂の支配領域の争奪に他ならない。どちらかが呑みこみか呑まれるしかない。この性質のため、例外的に覇道神が共存できる理を敷いていた第五神座以外では基本的に覇道神は共存できなかった。
本作でなぜ共存できているのかは現時点では定かではない。
- 求道神
神座を統べる資格を持たない神。自分を変えたいと願った神。
自分の法則を広げていく覇道神に対して、自分の内側を変えるという逆の方向性である。そのため、覇道神達とは違い、何柱でも同時に共存できる。
渇望の深度が深い者こそが神として強者になる世界だが、これまでに確認されているうちの生粋の神はほとんどが生まれながらの求道神から始まっている。
単体としての耐久性は覇道神よりも高いが、保有する魂は己のものしか有さないため、その宇宙の全ての魂という物量で押す覇道神には原則的には勝てない。