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神の愛は既に尽きた 失せた楽園には、罪が溢れる

 鼻を突く機械燃料と血の匂いも。

 ヘドロのごとく沈殿し、腐臭を放つ死の薫りも。

 すべからく、この街の住人ならば幼児だって執着しない些事のはずだ。

 たとえ解体された人体が足下に散らばっていたとして。

 それを貪る野犬や鴉が人面を有していたとして。

 何一つ、驚嘆に値することなど皆無と言える。そんなことは欠伸を催す日常にすぎない。

  この街は歪んでおり。

  この街は狂っており。

 この街は――故に孤立し、隔離されているのだから。

概要

未来の荒廃した街を舞台に、『罪』(シン)という能力を操る物たちの死闘を描いた伝奇バトルアドベンチャーゲーム。

のちにDiesiraeを生み出したシナリオライター正田崇の(事実上の)処女作。

音楽は、本作以降の正田作品にも携わり続けている与猶啓至が担当している。

ストーリー

神に見捨てられた街。呪われた奈落。

かつて栄華を誇った大都市でありながら、旧文明の壊滅と共に世界から孤立した失楽園――“隔離街”

そこには大戦の残滓とも言うべき瘴気が満ち、肉体を機械化したサイボーグや遺伝子操作のフリークスなど、汚染された大地を狂人魔人が跋扈する。

法はなく、道もない。慈悲も愛も存在しない弱肉強食の世界と摂理。

言うなれば修羅の箱庭――此処は、世界で最も地獄が近い魔都である。

暴悪の都、隔離街において、なお“デスサイズ”の異名で畏れられる主人公――ライル。

それまで自身と街の在り方に一遍の疑問すら持っていなかった彼はしかし、街の最下層であるM区画で出逢った謎の少女――リルと接するうちに徐々にだが変わっていく。

精神に潜み、肉体の所有権を懸けて長らく争ってきた悪魔との鬩ぎ合い――

突如その身に顕現した、総てを腐らせるメギドの炎――

そして、“天使”という存在に対する懐旧と殺意の念――

総ては、罪(シン)の導くままに―――。

街の外……ツォアルを目指してリルと共に旅立つライルは、“予言”の名の許に隔離街を混乱に陥れる“外世界”の勢力と刃を交えることになる。

失われた記憶。失いたくない存在。

アダムが犯した原罪(オリジナル・シン)の継承者は、アダム・カドモンに至るため、永遠のツォアルを目指す。

はたして魔都の空に開くのは、天国の門か地獄の釜か。

失われた楽園には、今日も贖罪の黒い雨が降り続ける。

他作品との関連

今作のメインライター正田崇がシナリオ担当した「Diesirae」と「神咒神威神楽」とは、名称に差異があれど設定と世界観を共有している。今作はそのシリーズの第一作目に当たる。

シリーズについてはこちらを参照。

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