歩きスマホ
あるきすまほ
概要
スマートフォンを歩きながら使う事。いわゆる「ながら歩き」の一種で、スマホ依存症とも関係があるとされている。
地味ながら近年における重大な社会問題のひとつであり、もはやマナーとかの問題ではなく、被害者にも加害者にもなる純粋に危険な行為であるとされ、行わないようにというポスターもある。
なぜ歩きスマホが危険かというと、画面に集中が行くあまり
周囲はおろか、前方に対してすら不注意となり、気づかずに危険に飛び込んでしまうような事があるからである。
現実にはマグマダイブはあまり起こらないが、歩きスマホをした結果道路に飛び出したり、線路に落ちたりという事はありうるし、実際に発生している。
最近では愛知県の地下鉄で中学生男子が線路下に転落した事件もあるし、コミケにて、歩きスマホをしていた女性に衝突された挙句、謝るどころか「スマホ見てんだからそっちが避けなさいよ!」と逆ギレされたという報告すらある(これに限らず「歩きスマホを邪魔された」ために口論や暴力沙汰に発展したロクでもない事件が近年多発している)。
このようなトラブルは今や地球規模で枚挙に暇が無く、もはや歩きスマホは日本に限らずスマホが使える世界中の国と地域で社会問題になっていると言っても過言ではないだろう。
ちょっと怖い話になるが、中国では柵の無い川沿いを歩きスマホしながら歩いていた若い女性が、誤って川に転落して散々もがいた後に溺死するまでの一部始終を捉えたショッキングな防犯カメラの映像が話題となったこともある。
さらに、日本では自転車が歩道を走っているので、周囲に注意を払っていないと歩道を歩いていても轢かれる危険がある。
タチの悪い者だと“歩き”スマホではないが、自転車に乗りながらの使用という曲芸まがいの行為をする人も散見される。
加えて、酷い場合ではイヤホンやヘッドホンで聴覚情報まで遮断していることもあるが、こうした手合いは自覚が無いまま傷害・殺人犯への道を自分から進んで歩んでいることに(当事者になるその瞬間まで)気付けていないのが恐ろしい。
事実、2017年12月にはとうとう自転車の「スマホこぎ」で女性にぶつかり、死亡させた女子大生が重過失致死の容疑で書類送検を検討される事件が発生した(参考記事)。
この女子大生は「左耳にイヤホンをつけ、左手にスマホ、右手には飲み物」を持っていたという。もうなにがなんだか。
自転車をこいでいる時の使用ならば、車の運転中の使用ほど危険ではないと思い込みがちだが、実際にこうして死者が出ているのが現実であるため、犯罪者になりたくないのならばやめておこう。
なお、「携帯機器をいじりながら歩く」行為は、スマホのみならずガラケーでも起こり得るし、大きな話題にはならなかったものの、それこそゲームウォッチや初代ゲームボーイの頃にも存在はしていた。
しかし、ガラケーより遥かに多彩な情報伝達能力や情報収集能力を持ち、コンテンツも多彩で、なおかつ誰でも手軽に購入および所持が可能なスマホは、同時に依存性・中毒性も高く、おまけに毎日のように次から次へと新しいアプリやコンテンツが配信されているため「飽きる」ことがそうそう無く、加えてゲームボーイなどと異なり片手で楽に扱えるほどの操作性・携帯性の高さが逆に仇となり、「いつでもどこでもいつまでも」という節度も節操も無い状態に陥りやすい(スマホ依存症の典型例である)。
この状態になると、たとえ歩行中や自転車&自動車の運転中であってもスマホに気を取られてしまい、ついついやってしまう…という状態となる。
歩きスマホやスマホ運転は、従来の携帯電話や携帯ゲーム機では成し得なかったレベルにまで進化した、スマホの便利さや携帯性の高さの弊害と言っても過言では無いだろう。
「歩きスマホ(運転)はダメ、ゼッタイ!」
みんなとの約束だぞ!