京都市営地下鉄
きょうとしえいちかてつ
概要
2路線計31.2kmを運営している。乗り入れ路線に合わせて電車は架線による集電方式。
東西線は日本でも有数の赤字路線として有名である。それは京都の地下には平安時代や室町時代の宝物が埋蔵されている可能性が高く、掘削だけでなく、埋蔵品がないかどうかの調査も行わなければならず、建設だけで余計に高額になってしまうからである。
実際に運賃は高く、全路線が初乗り運賃210円と埼玉高速鉄道と並び、初乗りでは北神急行電鉄(360円)、舞浜リゾートライン(260円)、横浜シーサイドライン(230円)に次いで全国の鉄道で4番目に高い。
烏丸線
国際会館駅~竹田駅13.7km。近鉄京都線・奈良線と相互直通運転し、普通列車の一部は新田辺駅、急行列車は近鉄奈良駅まで運行(烏丸線内は各駅に停車)。京都駅は地下鉄駅と近鉄駅があり、近鉄線からは運賃が異なるため注意が必要。十条駅は地下鉄が十条烏丸、近鉄が十条油小路付近と場所が異なる。
駅一覧 | 国際会館-松ヶ崎-北山-北大路-鞍馬口-今出川-丸太町-烏丸御池-四条-五条-京都-九条-十条-くいな橋-竹田(-近鉄線方面) |
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車両は地下鉄側が10系、近鉄側が3200系、3220系を使用。全列車6両編成。
開業当初から運用している9編成をATOに対応した新型車両への置き換えを予定している。高速鉄道烏丸線新造車両デザイン検討業務は総合車両製作所が1円で落札した。
東西線
六地蔵駅~太秦天神川駅17.5km。京阪京津線がびわ湖浜大津駅から途中の御陵駅より地下鉄に乗り入れ(片乗り入れ)、太秦天神川駅まで直通している。山科駅は地下鉄駅と京阪駅があり、運賃が異なるため注意が必要。準小型車両として先に開業していた烏丸線用10系よりも小型の車体が採用されているが、リニア地下鉄ではない。
駅一覧 | 太秦天神川-西大路御池-二条-二条城前-烏丸御池-京都市役所前-三条京阪-東山-蹴上-御陵(-京阪京津線が直通)-山科-東野-椥辻-小野-醍醐-石田-六地蔵 |
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車両は地下鉄側が50系6両編成、京阪側が800系4両編成を使用。全線ワンマン運転ですべての駅がホームドア完備。ただし天井まで仕切られるタイプのために、地下鉄の50系車両は写真撮影が日本一困難である。
運賃
区間 | 対キロ数 | 運賃 |
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1区 | 初乗り-3km | 210円 |
2区 | 3km-7km | 260円 |
3区 | 7km-11km | 290円 |
4区 | 11km-15km | 320円 |
5区 | 15kmを超える区間 | 350円 |
尚、地下鉄1日乗車券は大人600円となる。