概要
アプリ「マンガ UP!」にて連載しているサスペンス&ブラックコメディ作品。
あらすじ
カレンダーをモチーフした人気アイドルグループ「カランドリエ」。
華やかな活動のその影で、グループの一員である31は他のメンバーたちから毎日のようにいじめられていた。
「自分が笑顔じゃなきゃ、ファンのみんなも笑顔にできないから」
やられたら、殺りかえすしかない。
いじめによって奪われた自らの笑顔を守るなら``なんでも``する。
他のメンバー30人を相手に、31の狂気の復讐が始まる。
(ニコニコ漫画作品解説より)
カランドリエメンバー
上記の通り、メンバーの名前にカレンダーをモチーフになっており、3人一組の人気グループアイドルだが、裏の顔は31人目のアイドルをいじめの標的にする蛮行「31いじめ」を日常的に行っている。おまけに、中にはバレればスキャンダルになりうる悪行もしていた。
下記の復讐の中には(2019年2月現在)単行本未収録がされていない為、ネタバレ注意である。
31
本作の主人公。現在、芸名である「31」の読みは不明。
幼い頃からアイドルに憧れており、歌やダンスの練習も頑張っていたが、他のメンバーから職場いじめを受けていた。ある時にひょんなことから相手を傷づける事で快感を覚え、マイクをバールに持ち替え、メンバー全員への復讐(=殺害)を実行するようになる。復讐方法はメンバーによって異なっており、かなり凝っている。本作ではアイドルは死亡等の理由で表向きは「体調不良」で隠蔽されるので、彼女はそれを利用して隠蔽工作している(本人談「隠蔽体質」)。以下の大文字のセリフは、31がそのメンバーに言った最期のセリフである。
親元とは離れて暮らしており、元は野良猫だった親友の猫・ミィちゃんと共同生活を送っている。職業上バイクの免許を持っている。
ポルカ・ドット・アンド・ムーンビームズ
31の最初の標的のユニット。通称「ポルムン」
- 27(ニーナ)
最初の被害者。ポルムンの中ではもっとも31を積極的にいじめていた。後に31いじめの証拠を突きつけられ、逆上して金づちで暴行する。いじめの動機は「研修時代から自分より早くデビューして、その人物に悪いウワサを流して自殺したアイドルに似ていてしかもキレイから」。だが死にたくない方針で近くにあったバールで返り討ちにあい、それを快感を覚え、復讐を誓った31に顔に滅多打ちにされた。「もういじめない」と命乞いと謝罪をしたが、当然許されるもなくとどめを刺されて死亡した。
「バイバイ くそブス女」
- 30(ミオ)
31いじめの際、自身は31の嘘の悪い噂を流して高みの見物をしていた。ある日、突然ポルムンが無期限の休止と27が(表向きは)ステージに立てないほどのケガで引退を聞き、31の仕業と察し、彼女をロケと偽り、廃ビルに誘い出し、古いエレベーターの底に突き落とそうとした。だがその考えは31はすでに見抜いており、「自分は27を殺した」と告白すると同時に突きつけた27の死体の写真を見せられ思わず嘔吐した。30は逆上し31に突っかかって来たが、今度は31いじめの証拠の動画を見せられ、「27の死を同情するどころかバッシングし、(職場)いじめアイドルユニット『ポルムン』の30は芸能キャリアは終わり」と言われた。そして31は彼女の職場いじめの報復として最初は「腹パンゲーム」で126回以上も腹を殴られ(ついでにケリも入れ)失神した。気が付いた時は、腕も足もワイヤーで縛られており、開いたままのエレベーターの中に居た。31は「首絞めゲーム」と称し、30の首とエレベーターの外の配管にそれで繋がれたワイヤーで縛られており、エレベーターが閉まり、上がれば首が切断すると言う仕掛けを作られていた。30は命乞いのため「自分は19を始めをしたメンバー達に31をいじめをと命令され、他の子を告げ口にウソの噂を流した。出なければ自分もいじめられる」と謝罪した。だが31は「許すわけねぇだろ バーカW」と吐き捨てられ(pixivに掲載されているネームでは、31には「許します」と言われた直後に「嘘に決まってんるだろ バーカW」と大きく上げてから落とす暴言をぶつけられ)、エレベーターを起動された。最期は31に「死ね!自分は何もしてない!死ね!」と罵倒したが、「歌も踊りも大したこと無い。いじめも自分の手を汚さない。嘘をついて人を操って道具のように使って友達を平気で売る」と笑顔で吐き捨てられ、その後上昇するエレベーターの中ワイヤーで首を切断され死亡。31は30のことを「あんなに泣き叫んでも、結局誰も助けに来ず、30はお友達がいない」と語っており、最後には「私は嘘つきとは友達になりたくない」と言った。
「そんなやつが許されるわけないよね☆」(pixivで掲載されているネームでは「千回死ね。さっさと地獄に落ちろや☆」と何故か最後は関西弁になっている)
- 19(イク)
お嬢様口調の優しいアイドルなのだが、本性は腹黒。裏の顔はあるテレビ局幹部と男と女の関係をしているというアイドルがあるまじき行為をしていた。さらに元々31がやる予定だった仕事も奪い、ある時に31に仕事を奪ったことや、31いじめを指示したことを問い詰められたが、19は「貴女(31)はアイドル失格で、(ふさわしい)アイドルじゃないから仕事を奪った」と言い返す。更に31を潰せる力も持つと脅したが、その幹部に31が接待すると言う仕事を与えた。31はそれを受け入れ、幹部が待つホテルへ向かった。その後「31が泣いて逃げた」とメールが届き、「31は(社会的に)死んだも当然」と思い、幹部の元へ行き接待をしようとした。だがその幹部は死亡しており、そこには先ほどのメールで19を誘い出した31の姿があった。31は、「ドブネズミのメールに股漏らしてんじゃねーよ。クソビッチ。そんなにヤりたきゃアイドルやめてAV女優かソープ嬢にでもなれば」と言われ逆上し、31を殺そうとした。だが部屋に入った直後に自分が飲んだ媚薬で倒れてしまう。それは31がネット通販で買い、溶かして固めた通常の10倍の効能で作った31の媚薬である。動けなくなった19に31は突然キスをしてきた。すると、19の体に異変が起こっていた。31は、キスの時に心臓の薬を飲み込ませていた。それは単体では大したことが無いが、飲んでいる媚薬と組み合わせると、副作用で心臓麻痺になるのである(Kは同様の手口で死亡している)。31は苦し間際に「枕営業と(職場)いじめをするのはアイドル失格ですか?」と問い詰められ、19は謝罪し助けを求めたが、31に手を払いのけられ「19さんはもう『アイドルじゃないから仕事しなくていい』かな(笑)」と吐き捨てられたあげく、絶望の中で死亡し、ポルムンは事実上解散となる。
「アイドルを汚らわしい手で触るな このドブネズミ」
ソロ
チームユニットには属さず単独で活動している
- 4(フィア)
カランドリエの中でトップクラスの大人気アイドル。静謐でクールでミステリアス。男性だけではなく女性にも人気で主にヨーロッパで活動を行っている。完璧主義で冷酷な一面もある。あくる日4が31と共演すると自分のライブに招待してくれた。31はカランドリエに入って間もない頃に対面したことがあり、彼女に挨拶をしに行ったのだか、突然キスをしてきて、しかも舌を思いっきりかみついてきた。何故舌をかんだのかを聞いたところ彼女は「理由はない。聞くだけ無駄」と返答。31から見て、4の考えている事は不明であるが、31には思うところがあった模様。ライブ開始前に31に27達を殺したのかとさりげなく質問し、31は反対に「何故自分をいじめるのか」と聞いたところ、「ただ貴女(31)をいじめたくなった。それだけ」と返答。31は怒りを持ち、ライブ後4は真剣、31はバールを使い殺し合いを始めた。一騎打ちは31が競り勝ったが、4は「今の31の顔が最高に綺麗でかわいい」と言い、最期に「これから(31は)もっと辛く醜い現実が待っている。けど、私はずっと貴女の事を見守っている。貴女の事を狙うどんな奴らより…好きよ 31」と言い残し、キスをした後崩れていくステージの下敷きになった。
「こんなの笑えないよ!こんなの無意味!訳わかんないよ!私の笑顔を返してよぉぉおおお!」
リル・ダーリン
4の死亡後、次に狙ったターゲット。2人組のユニット。裏の顔はファンには塩対応の態度であり、そんな仕事にはウンザリしていた。この二人は百合の関係を持っていて、肉体関係をしている。
- 14(イヨ)
オレっ娘アイドル。ある時に自分のユニットと31と共演することになり、31が可愛がっていた猫のミィちゃんを餌にして、31を殺すことを決意する。ロケ後、ミィちゃんを人質ならぬ猫質にし、「この獣臭い猫を殺される前に返してほしければ捕まえてみろ」とバイクで追いかけっこすることになった。23の手を汚すことなく31を殺そうとしたが、31は14の背後に着き、スクーターに仕込んでいたバールで攻撃され転倒した。31に捕まり、自分を使って23を誘い出されることになった。そして31の策略で、ある人物にスコップにめった刺しにされて死亡した。
「ご苦労様でした♪」
- 23(フミ)
14のパートナーで恋人。猫のミィちゃんを餌にして31を殺そうと計画する。14の連絡で31は死んだと聞き、落ち合い場所に向かうと負傷している14と倒れている31の姿があった。まだ倒れている31には息があり、猫を埋める為に用意したスコップでめった刺しにし殺害。だが、突然14がバイクで23を轢いた。何故14が自分を轢くのかを聞くと、それは14と入れ替わった31だった。スーツとヘルメットを入れ替えた為、23が14を手にかけたのである。31はリル・ダーリンの加入の話を聞いていたが、「ファンに塩対応をするリル・ダーリンに入るのはゴメン」と答えた。23はユニットを汚した31(およびプロデューサーやファン)に殺意と怒りを持ったが、31に崖に追い詰められ、「ファンも仕事も大事にできないアイドルはめっちゃ邪魔なんです」と吐き捨てられ、バイクで崖から突き落とされた。だが奇跡的に23は生きており、「助けを呼んで14の仇のため、31への復讐を決行する」と思った直後、走って来た列車に轢かれ、身体がバラバラになって死亡(この結果が全くの偶然なのか、31の計算なのかは明記されていない)。ちなみにその後、ミィちゃんは無事に31に救出され、31とミィちゃんは仲良く帰宅した。
「私のアイドル道(どう)…進路妨害した罪で 死刑です♥」