北の富士
きたのふじ
大相撲の第52代横綱・北の富士勝昭の事。現在はNHK大相撲中継の解説者として知られる。
概要
本名:竹澤勝昭。1942年3月28日生まれ。
少年時代は野球をしていたが旭川に巡業に来ていた横綱千代の山のスカウトを受けて千代の山のいる出羽海部屋に入門し1957年1月場所に初土俵を踏んだ。
現役時代
1963年3月場所で十両に昇進し1963年11月場所では史上3人目の十両での全勝優勝を達成して翌場所の新入幕を決め、新入幕の1964年1月場所では新入幕力士としては新記録となる13勝を挙げ敢闘賞を受賞した。年内に関脇まで昇進し1966年9月場所に置いて大関まで昇進している。
1967年に九重親方となっていた元横綱千代の山が独立して九重部屋を開いた際に出羽海部屋から九重部屋に移籍し、移籍まもない1967年3月場所に初優勝を成し遂げた。その後は稽古嫌いの性格や遊興にふける事もあってしばらく芳しい成績を挙げる事が出来なかったが、入門時の恩人の死去もあって稽古に打ち込むようになり69年11月場所・70年1月場所で連続優勝を達成し横綱に昇進した。
同時に横綱に昇進した玉の海(大関までは玉乃島)は対戦成績が互角のライバルでかつ親友同士であり1970~71年は交互に優勝して北玉時代と呼ばれた。しかし玉の海は1971年10月11日に急逝し、北玉時代は短期間に終わる。
72年以後北の富士は2度優勝しているが体調不良や輪島・貴ノ花・高見山ら次世代の力士の台頭もあって不振の場所や休場が続き、1974年7月場所をもって現役を引退した。
その他
関連人物
出羽海部屋
- 出羽海親方(第7代):入門時の師匠。元横綱常ノ花寛市(第32代横綱)。
- 出羽海親方(第8代):先代出羽海親方死後の師匠。元前頭出羽ノ花國市。
- 佐田の山:第50代横綱。兄弟子の一人で九重部屋へ移籍した後に佐田の山を破り初優勝した。