概要
俗に銀河と呼ばれる巨大な天体集合体の一つで、地球を含む太陽系が属する銀河。「天の川銀河」とも呼ばれる。
その名称からも分かる通り、地球人類による主観的な名称の元で生み出された名前であり、「銀河系」とは銀河そのものの代表的な存在として普通名詞に近い名前が使用され、「天の川」という名前も地球から見える銀河系中心部の星の密集地帯の帯状の部分があたかも天に流れる大河のように見えることからつけられたものである。
この銀河は「局部銀河群」と呼ばれる銀河群(複数の銀河が集まった集合体単位)の一部である。
この銀河群には隣接する「アンドロメダ銀河」も含まれる。アンドロメダ銀河も我々の銀河系とよく似た姿をした渦巻銀河であり(最近の研究では、銀河系は上記したように「棒渦巻銀河」とされているため、厳密に言うと少し違う)、そして銀河系より大きい(大体直径22~26万光年、局部銀河群最大の銀河)。
実は銀河系も局部銀河群ではアンドロメダ銀河の次に大きいとされ、この銀河群内・近辺にはより小さな(我々が未発見のものを含む)銀河が多数存在するとされる。
銀河群や、より大きな銀河の集合体である銀河団は、更にそれらが集合した「超銀河団」を形成している。この局部銀河群も、「おとめ座超銀河団」と言われる超銀河団に属している。この超銀河団も銀河フィラメントなどのより大きな集合体の一部である。
小さな銀河はより大きな銀河の周囲を公転するとされ、伴銀河と言われる。銀河系にも大マゼラン雲やおおいぬ座矮小銀河などの伴銀河がある。
太陽系は田舎?
太陽系は銀河系の中心部からかなり外れた、渦状腕と呼ばれる、要は「渦巻のぐるぐるの内、外側辺り」に位置する。
銀河の中心部は天体の密集地帯、更により中心部には超巨大ブラックホールがあるなどと予想されているが、少なくとも太陽系の周辺にはあまり天体が見られない(相対的に見て)。
そのためか太陽系外の天体、あるいはお隣のアンドロメダ銀河から来たという設定の宇宙人などがしばし地球を「辺境の未開拓の田舎者」と蔑む描写が、SF作品を中心にままある。