CV:宝亀克寿
概要
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」に登場する老人。
バトルレースを信条とするボルゾイスクールの設立者であり最高権力者。
また、有能な技術者・教官として大神博士と一文字博士をスクールに迎え入れている。
ミニ四駆レースに対する思想は大神に近いものではあるが、強さを求めるためには味方同士のマシンの壊し合いすら厭わない、またレースの勝敗以上にマシンの破壊そのものを楽しんでいるなど周囲に対する非情さは大神以上とも言える。
また自らが主催のレースでボルゾイスクールのレーサーが1位を取れなかった時のために前もって隠していた増設コースを用意するなどインチキの度合いも相当度が過ぎている。
真の目的は宇宙資本の独占とその開発。
純度の高いMGストーンを手に入れるためにそのプラント施設としてボルゾイタワーを建設。
将来的にはボルゾイタワーの階層を増設し、軌道エレベーターの機能を持たせるところまで計画していた。
また、好意的に迎え入れた大神や一文字に対しても心底慕っているわけではなく、MGストーンに興味を示した大神や極秘マシンを無断で持ち出した一文字を反逆者と見なし「鳥かご」という名の技術室へと追放している。
孫のネロ・ステラ・ボルゾイに「鳥かご」にいる二人の博士の科学力による最高峰のマシンをプレゼントしようとしていたが、心底では天才小学生である孫に反逆されてることに怯え続けていた。
やがてマシン完成が遅れていることにしびれを切らしたネロが来日し、完成までの時間稼ぎに小学校に通わせるという悪あがきも虚しく、自身の宇宙開発のプロジェクトをハッキングされる形で横取りされ、最高権力者の座を奪われてしまうという何ともあっけない末路を辿った(本編の出番はこれが最後)。
その後ネロはボルゾイスクールも閉校し、マシン完成が遅れていた元凶と見なした一文字を解雇、代わりに自分が開発に携わったディオマース・ネロを完成させGJCのコースを破壊しM1グランプリを開催したり、世界グランプリに量産型ディオマースを投入したりするわけだが、ぶっちゃけネロの謀反がなければ今頃宇宙資本はプロフェッサー・ボルゾイに独占されていたかもしれなかったのを考えればこれでも相当マシに思えてくる。よく大神博士の目的として初期に誤解されていた「ミニ四駆で世界征服」だが、この人の場合割とそれに近いことが本当に行われようとしていた。
ネロが祖父の計画通り軌道エレベーターを作ったのも宇宙資本独占のためではなく、M1グランプリのコースを作る場所にふさわしい(ネロのこの思想は幼少期にプロフェッサー・ボルゾイが見せたブリューゲルの「バベルの塔」が影響している)と考えたために過ぎない。
…そういう意味では息子の取った行動はGJとしか言いようがないだろう…