概要
没モンスターとは、コンピュータRPGなどでデザインされたものの、ディレクターやプロデューサーのイメージと異なったり、スタッフ間での打ち合わせの結果、没となり未登場になったモンスターである。
明確な没の理由としては、単にクオリティが低い、世界観にそぐわない、差別的な表現を含んでいるなどがあるものの、登場機会を逃した、プログラムミスで登場できなかったというケースもある。
その他ファミリーコンピューターなどの家庭用ゲーム黎明期には、容量の関係から入れたくても入れられず削除されたものも多かった。
また、デザイナーの不勉強から他作品のものにそっくりになってしまった。もしくはオマージュの度合いを誤りパクり扱いされ炎上の可能性があるものも没とされる。
『ドラゴンクエスト』シリーズは、速報で鳥山明によるデザイン画が掲載されたが、開発期間が長いこともあり製品版では未登場の没モンスターが多いことで有名で、pixivでこのタグがついたものはドラクエ関係のものである。
近年ではゲームの設定資料集が発売されるようになり、日の目を見て没も致し方ないと評されるものがある一方で、採用させた方が良かったと評価されたものも多数存在する。ちなみにこのような没データが開発中に消去されず残っている理由としては、消去するプロセスでヒューマンエラーが起これば新たなバグが発生する原因になりかねないためである。