「『充実感』だ………これがオレの『燃える』目的だ!」
概要
DIOが『天国』へ行くための味方になるよう産ませた子どもの一人(メイン画像左下)。1988年生まれ。
第5部『黄金の風』の主人公であるジョルノ・ジョバァーナ、また同じ第6部に登場するリキエル、ドナテロ・ヴェルサスとは異母兄弟にあたる。
母親はウンガロを出産直後にDIOの食料として殺された。
ジョルノは幼少期に自身に多大な影響を与えてくれた人物に出会えたことで黄金の精神を持つ人物に成長したが、他の3人はこのような人物に出会えなかったので歪んだ性格の人物に成長してしまった。
両親を知らず、生きる目的を見つけられず、絶望しながら転がり落ちていく人生を送っており、劇中では将来に希望を持てず麻薬中毒に陥っていた。
また、このような人生を送ってきたため、人々に希望を与える絵画やコミック等のキャラクターを嫌悪している。
薬物依存による症状で病院に搬送されたところ、DIOの骨から産まれた赤ん坊と一体化したプッチ神父と出会う。神父によってスタンド能力を引き出され、神父から自分を天国へ押し上げることで幸福に満たされると言われたことで『燃える目的』を獲得。
そしてスタンド能力を使い、今まで自分を見下してきた社会を滅茶苦茶にして希望の無い社会へ叩き落とそうと行動する。
スタンド ボヘミアン・ラプソディー
スタンドヴィジョンなどは無く攻撃もしてこない一風変わったスタンド。
漫画や絵画など、世界のあらゆる『キャラクター』を実在化させるという能力を持つ。効果範囲(射程距離)は全世界に及ぶ。
実在化したキャラクターはスタンドではないため、一般人にも見ることが出来る。
キャラクターを倒してしまった場合、そのキャラクターは能力が解除されても元に戻ることはない。
このスタンド能力の恐ろしい点は、『キャラクター』に心を惹かれた(もしくは過去に惹かれたことがあった)者は精神と肉体が分離してしまうという点にある。分離した精神の方は「物語のシナリオ」にそって行動していき、最終的には「その物語の結末」に沿って死亡することになる。
「物語のシナリオ」は絶対に変更することが出来ない。すなわち攻撃してもまったく効かず、抵抗も出来ず、逃げ切ることも不可能。
劇中ではナルシソ・アナスイが「狼と七匹の子山羊」の物語に参加させられ、狼の役割を演じることになった。このためお母さん羊に追跡され、危うく腹を切られて殺されかけている。
活躍
スタンドを発動し世界中を大混乱に陥らせた(この現象は作中では「ファンタジー・ヒーロー事件」と呼称されている)。これによる被害と死傷者数は測定不能。
恐らく今までのジョジョシリーズで一番被害の規模が大きいと思われる。
ミロのヴィーナスは全裸で街中に現れ(TVニュースでその様子がモザイクなしで放送されている)、ケンシロウとラオウの戦闘で新宿は壊滅してしまった。ウンガロはニュースで流れる被害情報に耳を傾けながら飛行機で安全地帯に移動していた。
ナルシソ・アナスイとウェザー・リポートを葬るあと一歩というところまで行ったが、ウェザーがゴッホの自画像を脅迫して全てのキャラクターを元に戻すヒーロー「プット・バック・マン」を創作させ、実体化させたことでスタンド能力そのものを無力化されてしまい敗北。
負けを知ったウンガロは再び希望の無い人生に戻ったことを悟って再起不能になった。