概要
日本のインディープロレス団体DDTとメジャー団体新日本プロレスの2団体に2016年2月まで所属していたジュニアヘビー級のプロレスラー。
小学生時代からプロレスを愛し、プロレスラーに憧れていたというプロレスラーでありプロレスファン。
DDT&新日本プロレス双方で活躍、BEST OF THE SUPER Jr.第18回大会で優勝、IWGP Jr.シングル&IWGP Jr.タッグの王者にもなっている〈タッグパートナーは、ケニー・オメガ〉。
2013年には、ヘビー級のリーグ戦である、G1 CLIMAXにも出場した。
同年10月にDDTと新日本の2団体の所属になることが発表された。
そして、新日所属として初めてむかえた2014年1月4日東京ドーム大会にて、チャンピオンのプリンス・デヴィットを下し自身3度目となる、IWGP.Jr シングルの王者になった。
2016年2月一杯で新日・DDT両団体を退団し、自ら立ち上げた「飯伏プロレス研究所」の所属となった。
2019年4月20日、自身が保持しているIWGPインターコンチネンタル王座防衛戦VSザック・セイバーJr戦後のマイクアピールにて新日に再入団することをアピールした。
ファイトスタイル
必殺技はフェニックススプラッシュ、シットダウン式ラストライド、カミゴェなど。
身体能力にはかなり定評があり、本来トップロープから行うような技を相手と同じ高さでやってのけ、滞空時間の長い飛び技も披露する。
また、身軽さだけでなくパワーも相当なものであり、ヘビー級の選手をジャーマンで投げ切り、パワーボムでたたきつける〈背筋力が300kg以上ある〉。
さらにキレたらヘビー級の選手がガードを固めるほどの過剰な攻撃を繰り出す。
本人いわく本当にキレたのは、この姿を見せた中邑真輔戦のみであり、以降はパフォーマンスで行っているとのこと。
結果的に試合は流れてしまったが、K-1に出場予定だったことがあるほど本格的な打撃の技術も持つ〈予定されていた対戦相手は、アンディ・オロゴン(ボビー・オロゴンの弟)だったが、アンディの負傷により、試合は消滅〉。
人物像
性格は物静かで天然なところがあるが、時折狂気を感じさせる行動をとり、特にキャンプ場プロレスでは打ち上げ花火を持ち、試合に出場している選手や観客を花火を発射しながら追いまわす姿が確認されている〈この試合、飯伏は選手として出場していない〉。
低迷期の新日本プロレスを再浮上させた、棚橋弘至と中邑を「神」と崇めて尊敬しており、彼らと彼らの巻いたインターコンチネンタルベルトには、強い思い入れを抱いている。
上述したカミゴェは、棚橋を倒し「神を超えるため」に編み出した技であり、その内容も中邑のボマイェと同じく膝蹴りであった。
DDTおよび新日本で共闘したケニー・オメガとは、恋愛関係にたとえられるほど強い絆を育んだ親友同士であり、タッグチーム「ゴールデン☆ラヴァーズ」の戦いぶりは、多くのファンを魅了した。
のちにケニーが海外へ渡った時には、意外なほどドライな物言いで彼を見送っているのだが、ケニー側からは本人のツイッターアカウントで、再会を望むメッセージが何度か送られている。
この他内藤哲也とも、独特な距離感のライバル関係を築いている。
タイガーマスクWとの関係
テレビアニメとのコラボレスラー・タイガーマスクWの正体ではないかと推測する者もいる。
デビュー戦時点で実況・解説に正体を勘ぐられたり、自身も何度もタイガーへアドバイスを送ったと発表したりするなど、意味深な言動が目立っている。アニメでも事実上の最終回である37話に、本人役での出演を果たすという厚遇を受けているが、結局タイガーとどういう関係であったのかはあくまでも不明。
これを知ってか知らずか、テレビ朝日にて放送された「プロレス総選挙2017」では、田中裕二が「初代タイガーマスクについて、飯伏選手はどう思う?」と話題を振る場面が全国放送されることになり、視聴者の笑いを誘った。
ついでに本人は「参考にさせてもらっています」と締めくくっていた。