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多足類の編集履歴

2019-05-13 16:32:49 バージョン

多足類

たそくるい

節足動物の1大グループ「多足亜門」の総称。ムカデ、ヤスデなどが属する。

概要

名の示す通りたくさんの脚をもつ。学名「Myriapoda」は「1万本の脚」の意であるが、Illacme plenipesという最多の脚数をもつヤスデ750本しか及ばない(それでもかなりの数ですが)。


体はほぼ一致の体節と脚からなり、昆虫甲殻類の胸部や腹部ほどには特殊化していない。このような同規的な体制は、節足動物の先祖形に近いとも言われる。


体が長く伸びるものが多いが、タマヤスデヨロイエダヒゲムシのようにコンパクトな種類もある。


全ての種類が陸生で、昆虫によく似た頭部(1対の触角と3対の顎)と呼吸器官(気管)をもつことから、かつては昆虫に近縁と思われた。しかし遺伝子分析によると、昆虫はむしろ甲殻類の系統から派生したものであり、多足類は系統的にそこからもう少し離れたグループであると解明された。


また、化石証拠によると多足類は知る限り地球史上初の陸生動物である。また、ほとんどの陸生節足動物と同様に、「」扱いとされる動物である。


分類

ムカデ

トビズムカデ資料運搬用ゲジと砂漠のひと

ムカデ綱(唇脚綱)のこと。

「顎肢」という毒牙として用いられる脚をもち、素早く走り回る肉食動物である。

名前は揃っていないが、ゲジゲジはムカデの1グループである。


ヤスデ

ヤスデさん

ヤスデ綱(倍脚綱)のこと。

体は丈夫な外骨格に覆われ、ほぼすべての体節に2対の脚をもつ。腐植食性で動きはやや遅い。


エダヒゲムシ

エダヒゲムシ綱(少脚綱)のこと。

腐植食性。触角は3本の鬚に枝分かれ、微小な土壌生物である。

脚は7-9対で、多足類にしては少ない。


コムカデ

コムカデ綱(結合綱)のこと。

ムカデではない。動きは素早いけど腐植食性。エダヒゲムシと同様、微小な土壌生物である。


関連条目

節足動物 汎甲殻類 昆虫 甲殻類

 多脚

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