2010年10月01日にニコニコ動画へ投稿された、小雨大豆と酔狂倶楽部制作【酔狂文庫:秋の怪談 酔狂都市伝説】のショート動画集内で登場するキャラクター。
お堅いネタバレに注意。
名前の由来は投稿されたニコニコ動画のタグより。
本編で名前を呼ばれることがない非公式の名前だが、その存在は重要人物?である。
これは突然子どもを育てることになった母の物語
その出会いは突然だった。後に"母"となる自分の下へ赤子の女の子を預けられた所から始まる。
自分の住まいでもある場所の扉には【お断り】の警告が書かれている。それなのに赤子の女の子が預けられてしまった。それも同僚達の中でも生真面目な性格である自分のもとへだ。
このまま放置しておく訳にはいかず、かといって自分の責務を放棄してまでこの子を外に出す訳にはいかない葛藤の中で出した結論がー
自分が赤子を育てる事だった。
※※真似して子どもを勝手に他の方へ預けるのはご遠慮下さい。※※
※※(絶対にマネしないでください。)※※
そんなわけで?
母親(ロッ母さん)となったからには娘のために、何もかも初めての手探り状態で子育てが始まった。しかし物々が何も無い住まいで、最高の生活環境と極上の食べ物を用意しようと張り切っていたのだろうか。
それは犯罪を犯してまで子育てをする奇妙な家族生活の始まりだった。
同僚の所からくすねた盗品で飢えや寒さを凌ぎ、おもちゃ代わりの物で娘を喜ばせ(娘の頭の上に物を落としてしまうドジな失敗もあったり)、時には新聞紙をぶつけ合う喧嘩をした日もあった。
それでも晴れの日には娘に外の景色を見せて、毎日世話を欠かさなかった。
雨の日も雪の日も嵐の日も関係なく、毎日がそれ以上に刺激的な日々だったらしい。
ズルすぎるだろう!!なんでそんなにちっちゃいんだ!!
かわいい!かわいすぎる!!
と思っていたのかもしれない。
なぜならお母さんである自分が常に娘を優しく包んで愛情を注いでいたのだから。
しかしある事情で子離れしなければならなくなった時期には、一日中母親は娘の世話をしない事があった。
もしかしたら何度、お腹を空かせる我が子にご飯を食べさせようと思ったかもしれない。
でも絶対にそれはしなかったであろう。
だって自分はー
"この娘(こ)の母"だから。
全ては娘の未来のため。母にとって厳しく辛い日々だったかもしれない。そうして悲しむ娘に励ましの言葉と思いを添えて、外の世界へと送り出した。
因みに母は犯罪を犯したことで一時世間を賑わせたが、それも落ち着き今では里親の下で暮らす娘と何度か会う生活を過ごしている。
そこにはー
そのはかり知れぬ愛で一人娘を育んだ母の姿があった。
関連タグ
因みに母の娘は、自分が世話していた頃は小さなベイビーだったが、今では一部を除き元気に育ったポニテールの女の子へと成長した。