ドルマムゥ
どるまむう
MARVEL COMICS(アメコミ)のキャラクター。
かつてはドーマムゥなど表記にゆれがあったが、近年(DWA以降)ではドルマムゥで統一されている。
概要
主に「ドクター・ストレンジ」という作品に登場する悪役(ヴィラン)で、燃え盛る頭を持つ異次元のロボット。元は、異次元カオス・ディメンションに暮らすエネルギー生命体だったが、肉体を求めて機械の体を作ったために、カオス・ディメンションからダーク・ディメンションに追放された。 現在はダーク・ディメンションの王として君臨している。
ドクター・ストレンジの最も古い宿敵の一人。
原作初期ならびに前述の格闘ゲームでは「頭が燃える人形ロボ」として描かれたが、近年は「全身が燃え盛る巨大怪獣」として描かれることが多く、クロスオーバー作品では高確率で大勢のヒーローに集団リンチを受ける。
近年ではテレビアニメへの参戦が増えつつあり、「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」ではドルマムゥ名義で出演。この時の声優は山路和弘氏。
また、「アルティメットスパイダーマン」にもゲスト出演したほか、映画(MCU)版でも実質的なラスボスとして大幅にリニューアルされたデザインでクライマックスに登場してくる。
プロフィール
種族:エネルギー生命体
眷属:妹「ウマー」部下「ザ・フッド」
日本における知名度は低かったが、マブカプ3に参戦したことがきっかけで、ファンが急増した。
この作品においての名前表記は、ドーマムゥ。
ゲーム内ではなぜだか凄い紳士な口調で話す。
「恐怖の王に挑もうとするのは誰だい?」
「哀しいことにこのドーマムゥは最大の敵を倒してしまったようだね。」
といったように、本当にこいつ悪役なのか?と疑ってしまう口調である。
もっとも、大物ヴィランらしく、尊大な発言や、相手を怒らせるセリフもある。
「ええと、キミの名前は何といったか……。まあいい。下等なゴミ虫くん、でいいかな?」
「おお、怖い。なんて恐ろしい形相でにらむんだ。ちょっと四肢を砕いて、強火であぶっただけじゃないかね。」(対ダンテ勝利メッセージ)
「魔術とは、とてもとても奥の深いものなのだよ。君のような凡人では、一生を費やしたとしてもとうてい理解できないんじゃないかな。」(対Dr.ドゥーム勝利メッセージ)
別次元から上半身のみだが登場し、アベンジャーズらを驚愕させた 本作のラスボスかと思われたが、ロキに吸収されてしまった
映画『ドクター・ストレンジ』のラスボスとして初登場。
メイン画像にあるようなお馴染みの姿ではなく、かなり巨大な顔ともいえる姿をしていた。
ちなみに、演じているのはストレンジと同じベネディクト・カンバーバッチ。これは、ドルマムゥを「魔法使いになる前のストレンジの傲慢さの象徴」と考えたカンバーバッチ自らの希望によるものだったという。
カエシリウスらと契約して地球征服を計画しており、一連の騒動を裏から手を引いていた。
終盤、ダーク・ディメンションに自らやってきたストレンジに取引を持ちかけられるが、これを無視してストレンジを瞬殺するも、ストレンジは予めネックレスにタイム・ストーンを仕込んでいたために時間が巻き戻されて生き返り、その結果ストレンジとドーマムゥは取引の瞬間を何度も繰り返すことになってしまう。
ドーマムゥは時間を超越した存在であるため、時間が巻き戻されても記憶を保持することができ、自分が無限ループに陥っていることに気づくことができる。しかし、タイム・ストーンによる時間の操作はストレンジのみにしか行えないため、ドーマムゥはそれを悟ったとしても自分の力ではどうすることもできないのである。
ドルマムゥに対してまともに正面から立ち向かっても勝ち目がないことをわかっていたストレンジは、彼のそんな特性を知った上で捨て身の賭け(……という名の嫌がらせ)に打って出たのだ。
ドーマムゥ「お前は絶対に勝てない!」
ストレンジ「それでも、負けることはできる。何度も、何度も、何度も。
永遠に負けてやる…逃げられないぞ。」
ドーマムゥ「やめろ!もうたくさんだ!!」
ドーマムゥはとうとう根負けしてしまい、カエシリウスやその郎党を連れ手を引くことを渋々ながら承諾、地球は寸でのところでダーク・ディメンションに取り込まれずに済んだのだった。
劇中では尺の都合もあって、割とあっさり手を引いたかのような描写がなされている(同じ時間をループしていることを示す演出はある)ため、視聴者からは「評判の割にはあまり強そうに感じられなかった」「案外メンタルが弱かったんじゃないか?」とイマイチな評価であったが、実際には気が遠くなるような回数、ストレンジと取引きする瞬間を繰り返していたとされている(Twitterでは、「自分にクソリプを送ってくる悪質ユーザーをどれだけブロックしても、その都度名前を変えてまた同じことを延々繰り返されるのを想像すれば彼の気持ちがわかるよ」といった投稿も)。
また、意外と忘れられがちだが、この作戦は自分が何度も相手から殺されるということが大前提となっている。タイム・ストーンの力で結果的に生き返ることができるとはいえ、生半可な覚悟では絶対にできない作戦であるのは言うまでもない。