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パンアメリカン航空の編集履歴

2019-05-27 13:00:06 バージョン

パンアメリカン航空

ぱんあめりかんこうくうまたはぱんなむ

かつてアメリカに存在した航空会社で「パンナム(PAN AM)」の呼び名で有名であった。

概要

パンナム(英:Pan American Airways)は、かつてアメリカに存在していた航空会社であり1927年の設立以来規模を拡大させ、第二次大戦後はアメリカのフラッグキャリアとして世界トップの規模の航空会社であった。

ボーイング747型機を世界でいち早く導入し、世界一周路線を就航させ、ホテル経営にビジネスクラスを初めて導入した世界の航空業界を牽引した存在であった。

その存在感から様々な映画作品にも登場し、特に「2001年宇宙の旅」では宇宙ステーションへの路線を運航していた。日本国内でも大相撲の賛助や「兼高かおる世界の旅」のメインスポンサーを務めるなど、海外旅行が一般的になりつつあった時代にあってパンナムという存在は庶民の憧れであった。


特に大相撲パンナム杯はデビッド・ジョーンズ支配人による「ヒョー・ショー・ジョウ!」の(時には方言を交えた)読み上げと42キロの翼の付いた地球儀の巨大なトロフィーで有名だった。1985年のパンナム日本撤退以降も、昭和天皇をはじめとする多くの好角家の声もあって続けられたが、1991年にデビッド・ジョーンズ支配人の体力の限界(実際、翌年に脳梗塞で倒れアメリカに帰らざるを得なくなった)を理由に終了した。


そんな「世界の翼」であったパンナムも1970年代以降のアメリカの規制緩和や経営統合による基盤強化の失敗が重なり経営が悪化、路線網を切り売りしてなんとか存続を図ったものの1988年に爆破テロ(ロッカビー事件)によってトドメを刺された。この事件はカダフィ政権下(当時)のリビアによってアメリカへの報復として実行され、爆弾は日本製のラジカセの中に仕掛けられていた。しかし、さらに悪いことに、経営が傾いていたパンナムはコスト削減を理由に荷物検査を怠っていた事実が露見し、パンナムの経営陣に対する刑事訴追にまで発展した。そして、それから3年後。アメリカのフラッグキャリアとして栄華を誇っていたパンナムは、もはやそれも見る影もなくなり、あえなく倒産した。(ちなみにパンナムは、アメリカン航空ユナイテッド航空トランスワールド航空デルタ航空などに路線や機材を売却していたが、パンナム103便爆破事件の後にトランスワールド航空も800便墜落事故がきっかけで経営破綻し、2001年にアメリカン航空へと吸収された。皮肉にもそれから半年後には9.11が起き、航空業界全体が不況に陥り、ユナイテッド航空とデルタ航空、さらにはノースウエスト航空までもが破産宣告をし、アメリカン航空も破産寸前に追い込まれている)


社章は地球儀に独特な書体で「PANAM」と書かれたものであった。(西鉄ライオンズの正式な書体もパンナムから取ったものであり、前身の「クリッパーズ」も西日本鉄道がパンナムの代理店を務めていたことに因んでいた。)

スチュワーデスの制服は青を基調としたもので、奇しくも国際的なライバルであったアエロフロートが対照的に赤い制服が有名で、この2社で対をなしていた。

パンナムA-RISE


倒産後のパンナム

後にブランドの復活を目指し、パンナムの名前で運行を開始した会社もあったが2008年にそちらも破産している。

 ただ、航空会社としての役目を終えたもののパンナムというブランドは今も残っており、現在はパンナムシステムズとその子会社であるパンナム鉄道が使用している。


関連イラスト

パンナムが世界の王者だった


関連タグ

飛行機 旅客機

ボーイング747

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