諸君(リスナー)!!
これより始まる怪傑浪漫!!
目眩からず見届けよ
私は救世たる義賊の紳士
ジェントル・クリミナル!!
プロフィール
概要
作中登場する敵(ヴィラン)の一人。
現代の「義賊」を自称する、紅茶とヒゲをこよなく愛する中年男性。「歴史に名を残す」という目的達成のために、自ら撮影した犯罪動画をインターネットに投稿している。
敵としてはそれなりの月日を警察の捜査網から逃げ遂せているが、作成する動画は「商品の偽装表示を行ったコンビニで強盗を働く」などと、緻密な計画に反してスケールの小さいものが多い。
当然ながら動画は定期的に削除されており、一般的な認知度もさほど高いものではない。
世間からはむしろはた迷惑な小悪党として扱われている。
自身の更なる飛躍を目指して、厳戒態勢の敷かれる雄英高校文化祭への不法侵入を企てるが、買い物のために偶然校外に出ていた緑谷出久と接触し、激戦の末に敗北。結局雄英高校のセキュリティに接触することもなく、あえなく御用となった。(もっとも、緑谷出久との激戦を経て、かつての慎ましさを取り戻し、限られた時間の中で、緑谷や下記の協力者をこれ以上巻き込まないよう贖罪することはできた。)
相棒ラブラバとのコミカルなやり取りや、悲壮感溢れるがどこか間が抜けた転落人生など、悪役ながら人間味のあるキャラクターとして描かれた。
逮捕後は警察に諭されたことで己を見つめ直し、ラブラバと共にゼロから再スタートを切ることを決意する。
経緯
元はヒーローを目指す青年
若かりし頃は「歴史に名を残す偉大な人物になる」という志のもとヒーローを目指していた。元々悪意こそ少ないものの思考がどこかずれていたことが災いし、四度も仮免試験に落ちて留年、高校側からも自主退学を勧められる程の落第生であった。
18歳(当時高校2年生)の時、ビルの清掃作業員が墜落しそうになった現場に偶然遭遇、自分の個性なら助けられると救出に向かうが、同じく助けに向かったヒーローを妨害してしまい、その清掃員は重傷を負い自身も公務執行妨害で逮捕されてしまった。これにより高校を退学せざるを得なくなり、世間からの誹謗中傷を受けて、勘当同然で居場所をなくした実家からも去った。
悪に身を堕とす。夢を失った青年から夢見る中年へ
それから22歳になるまでの数年間は慎ましくも害のないフリーター生活を送っていたが、成績優秀だった同級生・竹下との再会した際に自分の現状を再認識し、「夢」を思い出してしまう。「どんな手段を使っても歴史に名を残す」と誓い、高校で学んだ犯罪学などを活かし、犯罪を通して歴史に名を残す義賊の男「ジェントル」になる為の準備を始めた。
動画界の敵としてデビュー。芳しくない反響の中現れた1人のファンとの出会い
数年後、苦手なハイテクを学び動画デビューまで漕ぎ着けるが、再生数は伸びず稀のコメントも辛辣。
そこに、ジェントルの動画を見てファンになったという人物ラブラバが現れた、自宅前に直で。住所を割って来たと話す彼女のことは、正直粗相した程恐かった。
しかし、ハッキングのプロを自称する彼女の助けを借りて企画・編集した動画は見る見るうちに伸びていき、ヒーローに見つかっては逃げ、警察に投稿動画から追跡されるも全て煙に巻き、何度アカウント削除されても上げ直しては早6年。迷惑行為で一部では有名なヴィランにまでなった。
そして、更なるステージアップのために、近年セキュリティ体制が疑問視されている雄英高校に目を付ける。
“個性”
弾性(エラスティシティ)
触れたものに弾性を付与することができる。
一度付与すると自身では解除出来ず、徐々に自然消滅する。
触れた一定の範囲をよく跳ね、伸び縮みするゴムのような物性に変えることができる。
空気などの流動体にも付与でき、地面や空中でさもトランポリンを跳ねるように移動したり、空気の膜で反射する盾を作ることも出来る。膜を重ね掛けすることで、人間や無生物などを足止めすることも可能。
空気に弾性を付与しても何もないように見える。これは利点でもあるが欠点でもあり、罠のように使える反面、付与した弾性は自由に消せないこともあり、周りからすると急に見えない壁ができるので思いがけない事故に繋がることも。
技
ジェントリーリバウンド
空気の膜で相手や攻撃を跳ね返す不可視の防御技。勢いよく攻撃してきたらその勢いのまま跳ね返す。見えない盾のため罠のように先に仕掛けて置くと安心。ぱっと見仕掛けてないように張るのがバレないコツ。
但し、相手の勢いと場所次第では仕掛けた側もギョッとすることになる。
ジェントリートランポリン
相手が踏み込みそうなところの地面に弾性を与えて相手を吹っ飛ばす行動阻害技。相手を空中に跳ねさせ何もできなくする。
そしてジェントル自身にとっては移動技でもある。跳ねた先の空気にも弾性を与え、更に跳ねて移動していく。
ジェントリーサンドイッチ
重ねた空気の膜で相手を地面へと強く押し付ける拘束技。ジェントルの美学には反する技のようであまり使いたくなさそう。
学生一人を覆えるほどの膜を上全体から押さえつける形になるため、上記の技よりは二次災害のリスクが少なく、足止めや捕縛に適しているように見えるが、一応骨などを圧迫するため、難しい技である。
また、本編でこの技が使用された際、ラブラバの個性による補強がされていたが、彼女の個性と性格上、拘束力などがどこまで底上げされてしまうか読みづらいため、加減が難しくなる。
