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「それむしろ逆効果。私はルリ子を泣かせたいの。」

「スズメバチはバッタの天敵。私たちに勝てるかしら?」

「チェンジ・・・・!」


演:西野七瀬


データ編集

身長/不明

体重/不明

特色・力/巧みな剣術、高速移動、プラーナの強奪


概要編集

シン・仮面ライダー』に登場するSHOCKER上級構成員。

原典における蜂女に相当し、英語表記はHACHI-AUGMENT-01

クレストはスズメバチ


ハチオーグハチオーグ様

スズメバチを模した凶悪な目付きのフルフェイスマスクを装着し、スズメバチと同じ黒と橙色による縞模様の着物を着用して赤紫の帯を巻いている。

4本の垂直ライン状の目が青く発光する他、口は出ておらずクラッシャーで覆われている。


また、頭部のデザインも然ることながら、後頭部から黒髪のツインテールが出ているのが最大の特徴

着物の下のボディは蜂の巣のような六角形型の模様が広がっており、胸部分は蜂女同様の斑模様になっている。


戦闘では原典の蜂女のフルーレとは異なり、日本刀を使って戦う。この刀は人体にとって有害な金属を加工して製作した特注品であり、傷を負った相手が毒によって苦しみ、そのまま息絶えるというなかなかえげつない仕様となっている。


人物像編集

「あらら。」

自身のアジト一帯の街をテリトリーとし、洗脳装置を用いて街の住人を洗脳している。

一見すると穏やかに振る舞い、暴力も好まないが実際には女王蜂の如く尊大な態度を取り、部下のプラーナを奪って死なせることにも全く躊躇がない。


彼女が追求する幸福とは、全人類を洗脳・奴隷化する事による完璧に制御された管理社会。この決して看過できない危険な思想故に仮面ライダー達と対決することになる。


緑川ルリ子とは「組織で育った者」同士で親交を深めており、彼女のことを「ルリルリ」と呼んでいる(一方のルリ子は彼女のことを昔のコードネームである「ヒロミ」と呼んでいる)。

裏設定ではルリ子の他に「トオル」という名の弟がいたが、彼はサラセニアオーグへのオーグメンテーション中に異変が生じ、改造に失敗。そのまま死亡している。


ルリ子にはかなり歪んだ愛憎乱れる感情を抱いており、「彼女が絶望し、泣き崩れる姿を見たい」と恐ろしい思想を持っている。それでもルリ子には戦闘のギリギリまでSHOCKERに戻ることを薦めたり、敵対した彼女の再訪をにこやかに迎えるなど、決して嫌悪しているわけではない。また本来より不利な状況に追い込んだ本郷にわざと武器を与えて対等の立場で対決をしたりと、彼女なりのポリシーや良心を見せる場面も存在している。

しかし、ルリ子の思いを踏みにじるような思想には本郷も強い怒りを覚え、劇中で明確に本郷を怒らせた唯一の人物。


なお、劇中では絡みはなかったがクモオーグとはかなり仲が悪いようで、一度喧嘩を起こすと本気で相手を殺そうとすることもあるらしい。良くも悪くも自由人なハチオーグと、仕事人気質なクモオーグではあまり噛み合わない模様。


口癖は「あらら」。


活躍編集

真の安らぎはこの世になく編集

弟のトオルとともに登場。この頃からかなりの野心家で「いつか私たちの時代が来る」と信じて当時のSHOCKER上層部の指示に従いつつも将来幹部として成り上がる意志を見せていた。

なお、この頃からルリ子を気に入っていたものの当時「仲間」という概念が希薄だったルリ子には拒否されていた。


シン・仮面ライダー編集

自身のアジトに来た本郷猛とルリ子相手に「シャンパンはいかが?」と客人のようにもてなしていたが、ルリ子と本郷から投降を促され、それを即座に拒否。逆に緑川イチローからの依頼でルリ子を連れ戻すように頼まれていた事を語り、SHOCKERへの帰還を促したが拒絶されたことで交渉決裂。

部下のプラーナを奪い、洗脳した一般人を人質に取ることで2人を追い詰めるものの、本郷が撤退を選択したことで取り逃がしてしまう。


その後、ルリ子が単独でアジトに乗り込んだ際に再びSHOCKERへの帰還を促したがそれを再び拒否されて宣戦布告され、上空から強襲した本郷/仮面ライダーの高速回転キックにより洗脳装置を破壊される。

本郷から再度投降を促されるが、上記のルリ子への歪んだ思いを口にしながらこれを拒否。

怪人態に変身しないまま、側近である「背広の男」(演:上杉柊平)と共に仮面ライダーと交戦。2対1という有利な状況で戦いを繰り広げるものの、変身状態の仮面ライダーとはスペックの差があり過ぎるために徐々に追い詰められ、やむなく側近のプラーナを奪って怪人態に変身。


刀と羽による高速移動でライダーを苦しめるが、腹部に刀を刺した隙を突かれて刀を折られ、蹴りを喰らったことで体勢を大きく崩し、そのままライダーキックを喰らいそうになる。が、喰らう直前にマスクを外したことやルリ子の想いを汲んだ本郷はトドメを刺さなかった。


ルリ子「私に友達はいない。けど、やっぱり、殺せない」


その後、再び投降を促されたことで揺らぎかけるも後処理のために政府の男情報機関の男が駆けつけ、情報機関の男にサソリオーグの毒から生成した銃弾で心臓を撃ち抜かれ、歪な想いを遺して泡となって消滅していった。


「残念……ルリルリに殺してほしかったのに……」


シン・仮面ライダーのルリ子とヒロミ

それまで父が死んだことにすら大した動揺を見せなかったルリ子は、唯一の「親友」の死に涙を流した。

ある意味ではルリ子の絶望し泣く姿を見ることなくこの世を去ったのは、これまで多くの人間の命を弄んだヒロミにとって皮肉な結末だったと言える。


余談編集

  • マスクの目が発光する際のSEは1号・2号ライダーの変身音が使われている。
    • また、マスクの構造上視界が極端に狭く、演者の西野も庵野監督から「見えますか?」と聞かれた際「見えないです…。」と返答している。
    • アップ用のマスクも西野のサイズに合わせて作っているため、かなり小さく、西野以外は誰も被れなかったらしい。

  • ヒロミという名は、原典『仮面ライダー』における緑川ルリ子の友人である野原ひろみからと思われる。
    • 漫画版では蝙蝠男に「バット=ウイルス」の保菌者として操られルリ子を襲った挙句、強い衝撃を受けると保菌者が死亡する副作用のためにヒロミを止めようとした立花藤兵衛に殴られて死亡するという展開となっており、ハチオーグの最期のオマージュ元と思われる。

  • 劇中、ライダーに対し「SHOCKERに生まれしものはSHOCKERに帰る。それが筋よね?」と発言しているが、これは恐らく人造人間キカイダーにおけるプロフェッサー・ギルのセリフ「ダークに生まれしものはダークに帰れ」のオマージュ。

  • ハチオーグの支配下に置かれた商店街を本郷とルリ子が歩くシーンでは、背景の店名に「影村めがね」「砂田画廊」「COL」など、TV版の仮面ライダーシリーズに因んだ名称が多く使われている。頑張って探してみるのも一興である。

  • パンフレットの相関図によれば、彼女も人工子宮で生み出されたという記述がある。ルリ子とは互いに異父姉妹のような存在と思っていたのかもしれない。

  • 公式発表の数日前から発売されていた仮面ライダーチップスの付録であるシン・ライダーカードに怪人態だけでなく人間態の写真も封入されており、そこからネタバレを食らってしまったファンも多かった。


  • トークバラエティ番組『グータンヌーボ』に緑川ルリ子役の浜辺美波が出演した際、ワイプ越しに「現場では『べーさん』呼びでした。」と発言していたため、一部のファンからは「ドラマか映画で共演予定があるのだろう」と予想されていた。

  • ルリ子を「ルリルリ」というあだ名で呼んでいたが、これは元々台本には表記されておらず、現場で庵野が発案したもの。なお、変更を指示する際に庵野はわざわざ休憩中の西野と浜辺の元にやって来て「ルリルリに変えてください」と一言述べて去ったという。これには浜辺も「何でだろう?」と疑問に思ったとのこと。

  • アクション監督の田淵景也氏曰く「アクションがすごく上手い」らしく、リハの段階で呑み込みが早かったため、本番での戦闘シーンも想定より増え、アクションシーンもほぼ代役無しで演じている。

ハチオーグ アスカ

ハチオーグアスカ

ハチオーグアスカ🐝

アスカ×ハチオーグ





関連タグ編集

シン・仮面ライダー 蜂女 SHOCKER

クロックアップ 毒を以て毒を制す


ハチ女ズークインビー・ドーパントインセクト眼魔クイーンビー・デッドマン:蜂モチーフの女怪人繋がり。クイーンビー・デッドマンとは和の要素を取り入れている点でも共通する。


アギレラ蜂の怪人に変身する「組織に育てられた」登場人物繋がり。こちらは歪な関係だった女性ライダーの変身者の説得と決闘により改心し、味方となり生き残った


島村ジョーザ・フラッシュ:それぞれ『サイボーグ009』の主人公と、DCコミックのヒーロー。共に高速移動能力を武器としておりネット記事ではハチオーグの高速移動能力の描写について関連が指摘されている。


ハエトリバチ:原典『仮面ライダー』に登場する「蜂」と「ハエトリソウ」の合成怪人。ただしこちらは男性怪人。

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