立花藤兵衛(シン)
しんおやっさん
アンチSHOCKER同盟所属の男性。最初は名を伏せており、「政府の人間」として情報機関の男と共に本郷猛と緑川ルリ子に接触。
「SHOCKER壊滅」を目的に、2人の後方支援を政府主導で行うためのパイプ役を務めた。
名前も終盤まで名乗らず、名乗ったのも「タチバナ」という名字のみだけだった(情報機関に所属する人物の為、これが本名なのかは不明)。
基本的には事務的な態度を崩さず、必要とあれば冷徹な手段・言動も厭わない、まさに『政府の男』。口調こそ穏やかだが、ルリ子に協力を拒否すればどうするか問われた際には「想像に任せる」と暗に殲滅を示唆する等、相手に有無を言わせない態度が目立つ一方で、SHOCKERの壊滅完遂後の処遇については「未定だが、命の保証をするべく努力する」と安易に都合の良い返答をしない誠実さも見せている。
また、人質を取ったハチオーグを前に本郷が戦わずして撤退したことについて苦言を呈したタキに対して「それが本郷の良い所だ。弱点でもあるがな」とフォローをする、過去の絶望と自らの願いを語る本郷に「絶望は多くの人間が経験しているがその乗り越え方が皆違う」「本郷は本郷の乗り越え方をすればよい」と激励の言葉を贈るなど、単なる利害の一致による協力関係を超えて面倒見の良い一面もある。
後に一文字と接触した際には一度ははぐらかしながらも名を名乗り、彼の最初の要望に応えマスクと共に新しい防護服とサイクロンを提供して、仮面ライダーの名を引き継いだ一文字を送り出すのであった。
総じて、日本の平和や立場の為とは言え侵略者と密約を交わしたうえにヒーローと互いに恫喝しあう険悪な雰囲気のまま立ち去った原典の「政府の男」とは対照的に、仮面ライダー陣営とは事務的ながらもほぼ終始良好な関係を保っており、原典とは違う形ではあるが彼もまた本郷や一文字にとっての「おやっさん」であったといえるだろう。
- 竹野内氏は、『シン・ゴジラ』で赤坂秀樹役、『シン・ウルトラマン』で政府の男役を演じており、本作でシン・シリーズへの出演は3回目となる。なお、『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』の登場時とは異なり、ヒゲを伸ばしているという外見上の違いがある。
- 斎藤工氏と共にサプライズ出演となった竹野内氏だが、「『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』と立て続けに似た役で出演しているため、本作にも出演するのでは?」という予想は一定数存在していた。
- 演じた竹野内氏曰く、「自分としては何となく2人と同一人物に見えるよう意識して演じているが、本当の答えは庵野秀明監督しか分からない」とコメントしている。
- モデルは、第一期昭和ライダーシリーズにて歴代ライダーを支援し続けた立花藤兵衛。映画パンフレットの竹野内氏へのインタビューでも、原作の立花藤兵衛について触れている。
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