「言ったでしょ。私は常に用意周到なの。」
演:浜辺美波
概要
勝気な性格で、怪人にも物怖じしない性格。常に淡々とした口調であり、他人にも遠慮なくズバズバものを言う。
公開されている情報では、緑川博士の娘で、父と同様にSHOCKERに所属していたが、後に組織を裏切り拉致されていた本郷猛と共に脱走するとのこと。
原典『仮面ライダー』のヒロインの1人であるルリ子とは違い、「イチロー」という名の兄がいるらしいが………。
口癖
- ~でしょ?よく知らないけど
- 私は用意周到なの
余談
- 本作品の製作発表時は、電波人間タックルや岬ユリコを彷彿させるような赤いロングコートを着ていたが、特報の公開以降はメイン画像のような茶色系のロングコートに服装が変更された。
- 本作の衣裳合わせの段階では赤と茶色の二種類が用意され、浜辺氏の意向で後者が選ばれた。
- 演じる浜辺美波氏は大のライダーファンであり、忘れられない映画3本という企画で平成ジェネレーションズFINALを挙げている。制作発表でも自身の好きな『仮面ライダーウィザード』について語っている。
関連タグ
園田真理:『仮面ライダー555』のヒロイン。本作のルリ子と同じく勝気な性格で、他人に対してズバズバものを言う点や、ルリ子が本郷と行動を共にしている様子から彼女と乾巧の関係を連想するファンも多い。
大石典子:同年に公開される特撮作品のヒロイン。中の人繋がり。
この先、ネタバレ注意!
その正体、そして…
ルリ子の正体は、SHOCKERによって人工子宮から生み出された人造人間「生体電算機」である。
触れるだけで対象のコンピューターからデータを自分の脳内にインストールしたり(この能力を使っている際は瞳が青色に光る)、「パリハライズ」と呼ばれる精神へのハッキングを仕掛ける事が可能。
他のオーグメントのような戦闘能力は持ち合わせていないが(高所から落下しても傷一つない位には頑丈)、先述した能力と自身が知り得る範囲のSHOCKERに関する豊富な知識、そして拳銃(グロック19)やソードオフショットガンのような大型銃といった武器を使いこなす器用さで本郷を支える。
ルリ子を生み出す際に使われた遺伝子を提供したのは緑川弘博士であるため、緑川博士の娘であり緑川イチローの妹であることは間違いない。
しかし、ルリ子自身はSHOCKERの道具として自分を生み出した緑川博士や彼の研究に関しては「一度考えてみたら行き着く先が絶望であることはわかるはずなのに、それでも辞めようとしないバカ」と嫌っており、露骨に不機嫌な態度を取っている。
一方で「SHOCKERの外の世界について教えてくれた」ことには感謝しており、父の死後は上述した態度について少なからず後悔があったことを口にしている。
兄のイチローに対しては父親ほどの悪感情は無いが、兄が推し進めているハビタット計画を止め、同時に彼の心を救いたいと願っている。
生まれた経緯やSHOCKERでの経験もあり、基本的に他人を信用しない性格で、本郷の優しさをSHOCKERと戦うのに邪魔だと言い放つなど冷徹且つ機械的な印象だった。
だが、共にSHOCKERと戦う内に本郷に対してだけは徐々に心を開き、時には友人であるヒロミを救って欲しいと頼んだり、ヒロミが死んだ際には本郷の胸の中で泣き人間的な感情を表すなど信頼関係を築いていく。
本郷を抹殺する刺客として現れた仮面ライダー第2号/一文字隼人に対しても、彼をSHOCKERの呪縛から解放すべく、自らの能力を使って一文字の洗脳を解いた。
しかしその直後、ルリ子も存在を知らなかったK.Kオーグに隙を突かれ、ナイフで刺されてしまう。自らのマフラーで止血を施しルリ子を救おうとする本郷だったが、自分の死期を悟ったルリ子は拒否し、本郷の目の前で溶解して消えていった。
だが、死の直前にルリ子は遺言と兄のイチローを止める為のデータを仮面ライダー第1号のマスクに遺していた。ルリ子の想いを知り、涙を流す本郷。そして、本郷はルリ子の遺志を継いでイチローを止める事を誓う。
「あなたを信じて、あなたに託す」
余談(ネタバレ)
- 序盤でクモオーグが真っ先に目を潰そうとしていたが、これは彼の単なる狂気じみた嗜好だけでなく彼女の出自と能力を把握した上で最大の武器を潰すという戦略的な面もあったと思われる。
- クモオーグに気絶させられて車で連れ去られるシーンでは浜辺氏は本当に寝ており、本人曰く「撮影した記憶がない」とのこと。
関連タグ(ネタバレ)
イズ:『仮面ライダーゼロワン』に登場するヒューマギア。初期の淡々とした口調、青色に光る目、視覚から情報をインストールできる点、徐々に人間らしさを身につけていく点、物語終盤で消滅してしまう点など共通点が多い。だが、こちらは代替機として2代目が最終話で登場している。
綾波レイ:『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場するメインヒロイン。こちらも、上述のイズと同様に多くの共通点が見られ、スペアも存在している。
ホシノ・ルリ:『機動戦艦ナデシコ』に登場するヒロインの1人。人工的に生み出された人間であり、「ルリルリ」という渾名で呼ばれる等の共通点がある。
本郷「ルリ子さんは消えていません・・・!」
表面上は死亡したかのように思われたルリ子だったが、肉体を失いつつも彼女のプラーナ=魂は本郷のマスクの中に固定されて生き続けており、ダブルライダーとの死闘の末に敗れた緑川イチローが本郷にマスクを被せられたことで、ルリ子は兄と再び邂逅を果たす。
イチローの身体が既に限界を迎えていることを悟ったルリ子は、肉体が完全に崩れる前に同じく瀕死の本郷のプラーナと共にマスクに留まるようイチローに求めるが、イチローはルリ子と本郷をマスクに留め、自らは消えることを選択する。
必死に呼び止めるルリ子であったがイチローの意志は固く、兄と今生の別れとなった。
その後、本郷の希望でルリ子のプラーナはアンチSHOCKER同盟の手でマスクから安全な場所に移動、厳重に保管されることとなった。
また、本郷のプラーナも一文字のマスクに保存され、唯一人の仮面ライダーとして一心同体となった彼等はSHOCKERを倒すその刻が来るまで、長い戦いに身を投じ続ける。
果たして、ルリ子も本郷や一文字に再会する日は来るのだろうか…。
真の安らぎはこの世になく
幼少期に頭部に機械と繋がれた状態で登場。
弘とイチローには家族という認識はあるもののそのデータしか入ってない。
実は本当の家族ではなく、過去に事故に遭い脳に大きい損傷を負いその一部を機械化される。その際に生前の記憶が失われた為、弘によって年齢相応の知識と自分の家族の知識を新たな記憶として埋め込まれた。
ただ、『シン・仮面ライダー』本編における出自と異なっているため、上記の出自が本当なのかどうかは不明。
ルリ子が弘に対して「なぜ兄に嘘をつくの?色んな嘘を…」と指摘していたことから、弘が彼女の出自を意図的に隠している可能性が高いと思われる。
結果、その予想通り実際には緑川弘が秘密裏に生み出した自身と緑川硝子の遺伝情報をほぼ受け継いだデザイナーベビーであることがアメリカ支部との一件で発覚。
この出来事が原因でイチローと弘との関係に亀裂が入ることとなった。
自身がイチローと共に行った研究が原因で多くのモノを失っていったことから所属している組織や自身の行いに疑問を感じるようになった模様。