注意!この記事は『シン・仮面ライダー』の重大なネタバレを含んでいます!
概要
作中で仮面ライダー最大の敵として立ちはだかる仮面ライダー第0号/チョウオーグ=緑川イチロー。
彼は幼少期に母親を通り魔によって殺害されており、理不尽な暴力に憤りを感じ「暴力の無い世界を作りたい」と願っていた。
そのために彼が考え出した計画こそが全人類をハビタット世界へと送る「ハビタット計画」である。
ハビタット世界はプラーナ=人間の精神や魂だけが存在する世界であり、ここでは自分を包み隠す事なく全てをさらけ出し、他者を完全に理解できる場所とされているが同時に人間が自我を保てない地獄でもある。
最終的にイチローは人類のみならず、自分を含むSHOCKERの構成員達も全てハビタット世界に送ることを考えていた。
この計画を推し進めたのはイチロー、そして妹の緑川ルリ子である。
しかし、計画の途中でルリ子はハビタット計画の危険性に気づき、ハビタット計画を止める為にSHOCKERを離反。ハビタットシステムを完全なものにするためにはイチローとルリ子、両者が持つデータが必要となる。
ルリ子が製作していた計画阻止のプログラムにもイチローが持つデータが必要だったため、両者は必ず一度は接触する必要があった。
結果として死亡したルリ子が仮面ライダー第1号のマスクに遺していたデータ、そしてシステムの根幹を成すイチローの玉座=プラーナの供給装置をダブルライダーがシン・サイクロン号2台で破壊したことによってハビタット計画の遂行は困難になった。
その後、ダブルライダーとの死闘の最中でルリ子の想いを知ったイチローは「ルリ子が信じた人間を俺も信じてみる事にする」と言い残し、ハビタット計画を放棄すると共に自らの消滅を決断した。
余談
ハビタットとは「生息地」を意味する英単語。
人間の魂を肉体から解放し、理想郷という名の地獄を人類の新たな「生息圏」とするのはかなり皮肉が効いたネーミングと言える。
関連タグ
人類補完計画、デミアプロジェクト、液体人間 幸せの時:細部は異なるが、ハビタット計画に近しい。幸せの時に至っては実行者の生い立ちとその目的が似ている共通点もある。
ムーンショット計画/メタバース:「肉体・時間の不便から解放され、電脳世界に生きる」という現実世界におけるプロジェクト。こちらは平和利用目的。