この記事は『シン・仮面ライダー』終盤のネタバレを含みます。未見の方は注意!
「このマスクは心地よい。マスクを被っても前みたいな冷たいギラギラした感じではなく、優しさを感じる…あぁ、スッキリした好きな気分だ」
「本郷!感じるか?この風を」
ああ。僕のプラーナは、魂はマスクの中だが、一文字の感じる風の力も…排気音も…匂いも全て感じる。
スピードを上げてくれ一文字。新しいサイクロンを味わいたい。
「──────よし。行くぞ、本郷。」
「俺達はもう独りじゃない…!いつも二人だ─── 二人で『SHOCKER』と戦おう…!!」
概要
『シン・仮面ライダー』に登場する新たなる仮面ライダー。
本郷猛の犠牲と引き換えに緑川イチロー/仮面ライダー第0号との決戦に勝利し、1人生き残った一文字隼人。
そんな一文字が、遺された仮面ライダー第1号のマスクを改良した新たなるマスク、新たなるシン・サイクロン号、そして「仮面ライダー第1号」の名を受け継ぎ、残存するSHOCKER構成員の撲滅と人類の平和を守るために「真のヒーロー」となった姿である。
マスクには本郷のプラーナが刻まれており、一文字が本郷の意志を感じ取る描写がある。
外見
その姿は新1号をモチーフにしており、マスクや胸は明るい緑色、腕には2本のラインが入っている。まさに「新たなる仮面ライダー第1号」を示すのに相応しいものとなっている。
孤独を愛する「太い1本のライン」から、2人で支え合い戦う「細い2本の線」と言った意味合いも感じさせる変化である。
新1号との違い
体を走るラインの数が2本だったり、マスクが明るい青緑だったりするなど大まかな要素が共通していて新1号との見分けが付かなくなってしまったという初心者諸氏は以下の点に留意すると違いがよくわかる。
第2+1号
- 変身者が一文字隼人(演:柄本佑)
- グローブとブーツが新1号のような銀色にはなっておらず、黒色となっている。
- これが新1号との最大の差異である。他にもベルトの造形がシン・仮面ライダーのものかつ明るい青緑のマスクをしていたら間違いなくそれは第2+1号のものである。
- 体を走るラインは2本だが、腕の裏側は無地である
- マスクの背面にバッタオーグのエンブレムが刻まれている。
- これはフィギュアなどで確認できる。
新1号
つまり…ラインの数ではなく手足の色かベルトの形で判断しろと言う事である。
余談
- 漫画版での本郷死亡の展開から、本作でも同様の展開になる予想は一定数存在した。
- 漫画版での本郷は最終的に脳髄のみの状態ながらも一応生存しているのに対し、こちらはマスクの中に本郷のプラーナを定着させることで残っている(劇中の本郷の仮面内のルリ子を表した言葉を借りるなら「死んでいない」)。また、ルリ子のプラーナを安全な場所へ移動することが出来たことから、本郷のプラーナも漫画版同様ロボットなどに移動させれば、1号単体での復活も不可能ではないと考えられる。
- 尚、記事冒頭の台詞も漫画版が元ネタ。
- 手足の色は第2号と同じ…ではなくそれよりも黒くなっている。原典の特撮版のライダーには無かった配色であり、その理由は現状不明である。
関連タグ
ニコイチキャラ:以下、二人で一人のヒーローたち。シン・仮面ライダーと関わりの深いものだけ記述する。
- 仮面ライダーダブル:一人の人間の肉体に、別の人間の意志を追加したライダー。ただし、こちらは仕様によるもの。後述する他のヒーローの意思を引き継いだヒーローでもある。
- 仮面ライダーセンチュリー:上述のダブルと同じく二人で一人の仮面ライダー。また変身者の片割れはショッカーと縁がある。
- EVA8+2号機:シンシリーズでのニコイチキャラ。こちらはEVA8号機とEVA弐号機のニコイチ版。ただし本編には敵機を捕食・強化したEVA8号機が登場。
意思を継いだヒーローの後継者:ヒーローの後継者自体は、現代となっては珍しい演出ではないため、『シン・仮面ライダー』と関係の深いものだけ記述する。
- 仮面ライダー1971-1973:「仮面ライダーは未来永劫本郷猛ただ一人しか存在しない」という、過酷な設定で描かれた小説版。しかしながら、仮面ライダーという名は本作のある重要人物から本郷が託されたものであり、本郷は「俺と、おまえの、ふたりの名前だ」とその名を受け取った。
- スカルマン:仮面ライダーの原型となった存在。アニメ版において、親友のマスクを引き継ぐ展開が見られる。
- 仮面ライダーV3:太平洋上に消えた1号2号の意思を継ぐヒーロー。1号2号は後に生存していた事が判明する。
- カマキリ怪人(BLACKSUN):主役ライダーの意志を継いだヒーロー。先述の通り、ヒーローの後継者自体は現代で珍しくないが、同時期の昭和ライダーリメイク作品という点から対比される事もあるため、記載する。