概要
クロノトリガーにおけるラスボス。星に寄生し、あらゆる生物の遺伝子を取り込んだ結果、この姿になった。
宇宙服を着た人間のような姿をした生命体が中央におり、両脇には2体の浮遊する小さな生命体が存在している。ちなみに人のように見える個体は人間の遺伝子を持った為に、元々は左右の浮遊体と同じ姿だった物体が変容したものであると推測される。ただ、手足はヌゥの形状にも似ており、歩行モーションもそっくりである。
本体とパーツ
一見すると中央の人型が本体のように思えるが、実は「センタービット」という攻撃を担う役割を持つだけのパーツである。故にこれを倒してもゲームクリアにはならない。
ちなみに「ラヴォスコア」本体は、味方パーティーから見て右のビットである(ヘルプウィンドウを開いた状態で見れば直ぐに分かる)。左に存在しているのはラヴォスコアと同型の「ラヴォスビット」。
つまり本体と思わせておいて実はパーツに過ぎず、パーツに見えているのが本体というわけだ。見事にプレイヤーの心理を逆手に取った配置と言える。
こうした理由から極めて凶悪な初見殺しラスボスであり、苦労して中央にトドメを挿した時には、誰もが「お前倒したら終わりじゃねえのかよ!」と突っ込んだことであろう。しかもセンタービットは倒されても本体が復活させてしまうというオマケ付き。スタッフ渾身のプレイヤー泣かせである。
戦闘時は背景が各時代に変化し、「魔星(HP1/2)」「巨岩(最大物理攻撃)」「夢無(無属性最強魔法)」「天泣(必殺の一撃)」など、背景に対応した強力な攻撃を仕掛けてくる。また地味に通常攻撃が強力で、非力なキャラはHP満タンから一撃で沈むことも……。
一方で、スポットライトを浴びながらノリノリで熱唱する「呪声(ランダムでステータス異常発生)」というコミカルな技も持っている。
倒し方は少し面倒臭く、ラヴォスコア本体は常に防御をしているのでまともにダメージが通らない。例外として、エイラのごうけんによるクリティカルなら9999のダメージを、DS版ならマールの新武器「ヴィーナス」で777固定ダメージを通すことも可能。しかし、ビットを復活させる時に本体の防御が解けるので、基本的にその時に攻撃を叩き込むことになる。
ちょっとした小ネタであるが、普通にダメージを与えてコアのHPをゼロにした時点で、残っていたビットもHPの残量を問わず共に消滅するが、アクセサリの「激怒の腕輪」などの効果によるカウンターでコアを倒した場合は、残ったビットはすぐには消滅せず、ビットが一回何らかの行動を起こした後に「ラヴォスコアがなくなり ビットも消える」という特殊メッセージが出た後で消滅するようになっている。この現象は、システム的にはビットの道連れはコアのファイナルアタックによるものであり、“カウンターでトドメを刺した場合はファイナルアタックが発動しない”に対する内部処理である。
撃破後の画面の白と黒を交互に長時間繰り返す点滅が非常に目に悪く、このシーンの度に目と精神に大ダメージを受けたプレイヤーもいたであろう。
後にでんのうせんしポリゴン(アニメ・ポケットモンスター)の件以降、映像の光の扱いに注意が払われるようになった。
その後のネタバレ
クロノたちの奮闘によってラヴォスコアは倒され、星の未来は救われた。
が、しかし、まだラヴォスは滅びていなかった。ラヴォスは時空の狭間を漂っていたサラを取り込み、夢喰いへと変貌。現れたクロノたちや別の時間軸の魔王と戦い、これを圧倒的な力で打ち倒す(DS版で追加された隠しボス)。
そして無念を抱いて倒れた生命体たちを取り込み続け、時を喰らうものへと進化。時空を喰らい尽くすことで時間を止めて歴史を滅ぼし、「クロノたちに倒される」という運命を阻止しようとする(続編クロノクロスでの設定)。『クロス』のキャッチコピーである「殺された未来が、復讐に来る」というのは、時喰いによって歴史を滅ぼされることを示したもの。これを阻止することが『クロス』での目的となる。