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イワナガヒメの編集履歴

2019-06-18 15:17:26 バージョン

イワナガヒメ

いわながひめ

日本の神話に登場する女神。石長比売。磐長姫。コノハナノサクヤビメの姉。

古事記』では石長比売、『日本書紀』・『先代旧事本紀』では磐長姫と表記する。


神話での記述


大山祇神(おおやまつみ)の娘で、木花開耶姫(このはなさくやひめ)の姉。

コノハナノサクヤビメとともに天孫瓊々杵尊(ににぎ)の元に嫁ぐが、イワナガヒメは醜かったことから父の元に送り返された。


オオヤマツミはそれを怒り、イワナガヒメを差し上げたのは天孫が岩のように永遠のものとなるように、コノハナノサクヤビメを差し上げたのは天孫が花のように繁栄するように誓約を立てたからであることを教え、イワナガヒメを送り返したことで天孫の寿命が短くなるだろうと告げた。


『日本書紀』には、妊娠したコノハナノサクヤビメをイワナガヒメが呪ったとも記され、それが人の短命の起源であるとしている。


また『古事記』においてオオヤマツミの娘で、スサノオの子の八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)と結婚する、木花知流比売(このはなちるひめ)はイワナガヒメの別名であるとする説もある。


解説

イワナガは岩の永遠性を表すものである。コノハナノサクヤビメとイワナガヒメの説話はバナナ型神話の変形であり、石(岩)がイワを名前に含んだ女性に変化している。 上記の説話から不老長生の神として信仰される。


イワナガヒメを祀る神社


雲見浅間神社と大室山浅間神社にイワナガヒメのみが祀られているのは、富士山のコノハナノサクヤビメと対峙して祀られているものである。この静岡県伊豆地方では、醜いためにニニギに遠ざけられたイワナガヒメに同情して、イワナガヒメの化身である大室山に登ってコノハナサクヤビメの化身である富士山を褒めると、怪我をするとか不漁になるなどの俗信がある。


イワナガヒメだけを祀る雲見浅間神社が鎮座するのは、伊豆半島の海沿いにある烏帽子山。ここは、イワナガヒメが悲しんで引きこもった場所だというように伝えられている。

海沿いの山に鎮座することから、漁師たちの間では海上安全の神として大変厚く信仰されていたり、長寿の神として信仰されている。


全国のその他の浅間神社ではコノハナノサクヤビメと共に祀られている。


伊都国の中心とされる福岡県糸島市三雲の細石神社(さざれいし)には、妹のコノハナノサクヤビメと共に祭神として祀られている。



  • 貴船神社(京都市左京区)の結社(ゆいのやしろ)では、縁結びの神として祀られている。


  • 筑波山(茨城県つくば市)の月水石神社でもイワナガヒメが祀られ、イワナガヒメが歿した(ぼっした:死ぬ)とされる磐座が祀られている。

  • 宮崎県西都市の銀鏡神社(しろみ)では、イワナガヒメが鏡に映った自分の醜い容姿を嘆くあまり、遠くに投げたと伝えられる鏡がご神体として祀られている。

Wikipediaイワナガヒメについてより


イワナガヒメの御神徳

健康長寿・安産・家内安全・海上安全・縁結び



創作物における


関連イラスト

いわながひめ 
花と岩


関連タグ

バナナ型神話 神話 社会人類学

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