遙かなる時空の中で4

はるかなるときのなかでふぉー

ネオロマンスゲーム『遙かなる時空の中で』シリーズの四作目にして、龍神の神子と八葉のはじまりの物語を描いた作品。古代が舞台。

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目次 [非表示]

1 概要

2 システム

3 ストーリー

4 登場人物

5 リーディングDVD橿原宮炎上

6 関連タグ

2008年6月19日にＫＯＥＩから発売された女性向け恋愛アドベンチャーゲーム(プレイステーション2及びWii用ソフト)。

水野十子がキャラクターデザイン、原画を担当している。

2010年12月22日、PS2版に後日談を追加した「遙かなる時空の中で4 愛蔵版」がプレイステーション・ポータブルにて発売された。

概要

歴史の流れに沿った時代設定のシリーズ3作から歴史を遡り、数多の民族や神々が存在する古代を舞台に作られた、龍神の神子や八葉の物語の起源とされる作品。

システム

前作同様好感度の引き継ぎや、章選択システムが採用されている。

章は共通ルート（孤高の書）からプレイ状況により個別ルート（人物の書）へと変化する。

前作と異なる点として、一周目に必ず迎えるEDに至るまでは章選択が不可能だった遙か3に対し、本作では序盤から自由に前の章に戻ってプレイすることができる。

今作は2Dで描写されていた従来のシリーズと異なり、マップ画面・フィールド画面・戦闘画面が3Dに変更された（画面上を歩く人物も3D）。フィールド画面では、キャラをボタンで目的地まで歩かせる他に、行先の地名を選択して自動歩行で移動させる機能も用いられている。

ストーリー

高校教師の風早、同級生の那岐と共に現代で暮らしていた主人公。夕焼けの色を目にする度に、何かをしなければならない、という漠然とした思いに駆られる主人公には、子供の頃の記憶がなかった。ある日、風早を迎えに家を出た主人公は、突然現れた柊と名乗る男に、自分が異世界の中つ国の二ノ姫だと聞かされる。柊が呼んだ土蜘蛛と戦うことになった主人公、風早、那岐の3人は、時空を超えて戻った彼らの生まれ故郷の異世界において、5年前に常世の国の軍によって滅亡した中つ国の復興に向け、さまざまな種族の仲間と力を合わせた戦いを始めることになる。

登場人物

従来のシリーズと声優陣は共通しているものの、加護を得る四神など、前作までの八葉にあたるポジションは（那岐を除き）入れ替わっている。

声優欄に「＊」がついているキャラクターは、ドラマCD及び愛蔵版のみボイスが入っている。羽張彦はDVD橿原宮炎上のみ。

名前	声優	プロフィール
主要人物
葦原千尋	川上とも子	主人公。中つ国の二ノ姫。５年前の中つ国滅亡時、風早と那岐の2人と共に現代に時空移動した。戦闘では姉に託された天鹿児弓を使い、仲間との協力術や回復、応援、サブキャラの召喚なども行う。
風早	井上和彦	主人公の従者で、武官。5年前、主人公と那岐と共に現代に時空移動して、主人公を傍で守り続けていた。柊、忍人、道臣、羽張彦とは岩長姫を師と仰ぐ同門の出で、友人。戦闘では片手剣を使う。
アシュヴィン	石田彰	常世の国の皇子。ナーサティヤの弟でシャニの兄。常世の国の優れた武を司る八雷（やのいかずち）の1人で、黒雷（くろいかずち）と呼ばれる。過去に遠夜と面識がある。戦闘では真紅の両刃剣を使う。
サザキ	関智一	背中に翼が生えており、自由に空を飛べる日向（ひむか）の一族の青年で、山賊のリーダー。戦闘ではチャクラムを使う。
那岐	宮田幸季	現代高校生。中つ国滅亡時、主人公と風早と共に時空移動して、現代で5年間を過ごした。霊力に長けた鬼道使い。戦闘では勾玉を連ねた御統（みすまる）を使う。
布都彦	保志総一朗	中つ国の武官。国が滅んでからは、筑紫で道臣と行動を共にしていた。風早達と同門で親しかった羽張彦という兄がいたが、話題に出されることを嫌う。戦闘では巨大な槍を使う。
柊	三木眞一郎	常世の国の軍師で、高千穂の領主であるレヴァンタに仕えている。元は中つ国の臣だったが、国を裏切り常世に下った。風早、忍人、道臣、羽張彦とは兄弟弟子で、友人。戦闘では峨嵋刺（がびし）を使う。
遠夜	高橋直純	独特の文化を持ち、人とは異なる理に従って動く土蜘蛛と呼ばれる異民族の青年。常人には聞こえない声の持ち主で、発言を全て理解できるのは主人公のみ。戦闘では大鎌を使う。
葛城忍人	中原茂	獣人（けものびと）を率いて戦う中つ国の将軍。風早、柊、道臣、羽張彦とは兄弟弟子で、友人。戦闘では2振りで一対（男と女を司る）の破魂刀（はこんとう）を使う。
中つ国
一ノ姫	桑島法子	主人公が憧れていた優しい姉。霊力の高さでも知られ、次代の中つ国の女王と目されていた。想う男性への恋心を貫くべく、幼い主人公に天鹿児弓を託し、嵐の夜に出奔。その数年後、中つ国は滅亡した。
岩長姫	磯辺万沙子	中つ国の四道将軍の1人で、多くの弟子を育てる一門の師匠でもある。戦闘では片刃剣を使う。
狭井君	野沢由香里	中つ国の重臣。穏やかな笑みを湛える貴婦人。審神者（さにわ）の君とも呼ばれ、国の滅亡後、逃げ延びた故国の勢力を熊野で取り纏めていた。岩長姫の友人でもある。
大伴道臣	鳥海浩輔＊	中つ国の武官。国の滅亡後は、布都彦を含む常世の国への叛徒を筑紫で率いていた。戦闘では刀を使う。
足往	浅川悠＊	狗奴（くな）と呼ばれる、犬に似た耳と尻尾を誇りとする民族の少年。戦闘では槍を使う。
夕霧	川村万梨阿＊	大輪の花と簪で髪を結った美人。話す言葉に独特の訛りがある。
カリガネ	根本正勝	日向の一族の青年で、サザキとは幼い頃からの友人。料理や菓子作りが上手。戦闘ではカタリヤを使う。
羽張彦	近藤隆＊	布都彦の兄。故人。優れた槍の使い手。風早・柊・忍人・道臣とは兄弟弟子で、友人だった。とある事件を起こしたことから罪人の烙印を押され、父は吉備の長の座を剥奪され、一族は橿原を追われた。2枚のスチルでのみ彼の容姿を確認できる。
常世の国
皇(ラージャ)	石塚運昇	常世の国の王。現在の皇は獅子王スーリヤ。
ナーサティヤ	置鮎龍太郎	常世の国の皇子。アシュヴィンとシャニの兄。火雷（ほのいかずち）と呼ばれ、炎を自在に操る能力を持つ。戦闘では片刃刀を使う。
シャニ	桑島法子＊	常世の国の皇子で、出雲の領主。ナーサティヤとアシュヴィンの弟。若雷（わかいかずち）と呼ばれる。
ムドガラ	石井康嗣＊	常世の国の将軍。誠実な武人であり、皇の信任も篤い。戦闘ではアジャ・カティ（湾曲した刀）を使う。
リブ	浜田賢二＊	アシュヴィンの腹心。容姿も性格も温和な青年だが、気になることは誰が相手でも臆さず口にする。
レヴァンタ		高千穂を治める常世の国の領主。土雷（つちいかずち）と呼ばれる。柊を唯一の忠臣と認め、従えている。戦闘では斧を使う。
エイカ	中村誠治郎	土蜘蛛の一族の青年で、ナーサティヤの忠実な部下。