概要
人気の女性向け恋愛シミュレーションゲームの第6作目にして、シリーズ15周年記念作品。2015年3月12日に発売された。機種は初のPS Vita、PSPの二機種。
前作の舞台だった幕末から更に時代は進み、大正時代の帝都東京に似た世界が舞台となっている。
注目ポイントとしては、シリーズ初の主人公が『黒龍の神子』である点である。
2016年12月22日には、大団円エンディングからの続編となる『遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド』が発売された。
ストーリー
──長きをもって、栄えし世にも、終末が来る。
普通の女子高生だった主人公・高塚 梓(たかつか あずさ)は、
祖母の見舞いに出向いた病院で、不思議な声に誘われ、
帝都・東京。
新たな文化・思想と古き伝承が共に息づくこの街では、
近年、怨霊と呼ばれる異形の存在が蔓延っていた。
帝国軍は対怨霊討伐組織・精鋭分隊を組織し日々、治安を守らせていたが、
帝都の乱れは悪化する一方。
巷で流布する終末の予言を怖れる声も増える中、
遂に龍神のお告げが下り、龍神の神子が召喚されることとなった。
帝国軍が執り行った儀式により、召喚された存在こそが主人公──。
だが、異世界に降りたってまもなく、主人公は謎の青年・ダリウスに手をとられ、
帝都の西・蠱惑の森へと誘われることとなる。
青年は自らを『鬼』だと語り、主人公を自らの邸に匿った。
「さあ、龍神の神子殿。ようこそ、鬼の棲家へ」
帝国軍と、鬼の一族。ふたつの立場。
その抗争に主人公は巻き込まれていく──。
(公式サイトより)
終焉の予言を退けた帝都・東京──
季節は秋へと移り、帝都は復興に向けて、歩み出していた。
立場の違いから対立していた8人の勇士たちも和解を果たして、平和な未来を胸に、残党となった怨霊を共に討伐していく。
そんなある日、浅草六区で開催された「復興祭」にて、怨霊が急増する事件が起こる。龍神の宝玉が出現して、八葉が選定され、帝都は再びの危機へと陥る。
動揺する主人公達の前に現れたのは、自働人形[オートマタ]と名乗る青年だった。
「貴方を探しておりました。御主人<マスター>」
青年との出会いをきっかけに、八葉たちはそれぞれ数奇なる運命の歯車へ巻き込まれていく──。
(幻燈ロンド・公式サイトより)
登場人物
名前 | 声優 | 備考 |
---|---|---|
高塚梓 | 斎賀みつき | 本作の主人公。黒龍の神子 |
有馬一 | 寺島拓篤 | 八葉。帝国軍精鋭分隊隊長を務める。 |
ダリウス | 鈴村健一 | 八葉でありながら、鬼の首領でもある青年。 |
コハク | 阿部敦 | 八葉。憑闇を患っており、その影響で記憶喪失。 |
片霧秋兵 | 岡本信彦 | 八葉。帝国軍精鋭分隊副隊長。 |
ルードハーネ | 立花慎之介 | 八葉。鬼の一族の少年。 |
本条政虎 | 竹本英史 | 八葉。鬼と人間のハーフ。 |
萩尾九段 | 四反田マイケル | 八葉。星の一族の青年。 |
里谷村雨 | 安元洋貴 | 八葉。小説家兼情報屋。 |
駒野千代 | 高橋美佳子 | 白龍の神子。萩尾九段とは幼馴染。 |
幻燈ロンドから登場
名前 | 声優 | 備考 |
---|---|---|
萬 | 下野紘 | 自動人形(オートマータ)の青年。外見年齢は18歳。 |
藤堂尚哉 | 近藤隆 | 帝都有数の財閥「藤堂コンツェルン」の跡取り息子。 |
キーワード
詳しくは当該記事へ。
特殊試験により、怨霊討伐の能力を認められた少数精鋭組織。
金髪碧眼に色素の薄い肌など欧米人のような特徴を持ち、また容姿も非常に見目麗しい一族。
見た目だけなら人と変わらないが、人ならぬ特別な力を持っている。
鬼の一族は過去、権力と対峙してきた例もあり、シリーズの1と2は鬼の一族との戦いが描かれた。
龍神の神子(特に白龍の神子)に仕え、都を守る一族のこと。
神子が選出されていない時には、龍神の宝玉を守るのが使命であり、代々、占術や結界術に長けている。
- 憑闇
帝都に蔓延する、原因不明の病。人間の体が突如、変容し、凶暴化してしまう。
- 蠱惑の森
帝都の西に存在する、鬼の一族が潜む森。
特殊な術がかけられており、不用意に進むと道に迷ってしまう。
- ハイカラヤ
帝都は神田にあるカフェ。所謂、「一見様お断り」で、紹介客のみ入店許可している。
知識人から労働階級まで、様々な人が集まり、昼夜、議論を交わしている。
西洋伝来の、自立して動くことができる人形のこと。詳しくは当該記事へ。
メディアミックス
CD
- 『遙かなる時空の中で6 黒キ万華鏡(カレイドスコープ)』
2015年3月25日に発売予定のドラマパート・キャラクターソングなどが収録されたCD。
其の一と其の二が同日発売される。
コミカライズ
- 『遙かなる時空の中で6』
2015年3月28日に発売された「ARIA」5月号から連載中。
既刊は2017年1月現在、3巻。第4巻は2017年初夏発売予定。
作画はシリーズのキャラクターデザインを手掛け、コミカライズも担当する水野十子。
今までのコミカライズは、白泉社発行のLaLaやその姉妹誌であるLaLaDXでの連載だったが、今回は初めてそれ以外(講談社)の誌面での連載となる。
関連タグ
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