鬼の一族
おにのいちぞく
西の大陸からその知恵と能力を請われ300年前に渡来したといわれる。彼らは外国との文化交流の一環である『遣唐使』によってこの国にやってきたようです。しかし菅原道真の提案によって遣唐使が廃止されてしまったため、自国に帰ることが出来なくなってしまいました。やむなくこの国に残ったものの、外見や言葉の違いから迫害されるようになった一族の者たちは、次第に野山に逃れ、野盗などで生計をたてるようになります。
迫害の歴史の中で徐々に数を減らしていきました。ちなみに彼らが集落を構えているのは、京から少し距離がある寂れた場所。以前はもっと京に近いところにいたのですが、迫害を受け続けたため、次第に人目につかない場所にひきこもるようになりました。鬼の集落は結界が張られ、人間は入れないようになっています。
『遙かなる時空の中で』の100年前にも京を狙った鬼の一族
そうして話し合いがなされないまま、民間人との溝はいっそう深まっていきました。やがて恨みだけを募らせていった彼らは、京を滅ぼすことを決意したのでした。しかし、京側の強固な守りと、仲間内でのいさかいにより、その侵攻は失敗に終わったのです。
この戦いで京側を支援していたある法師が、京の守りをより一層強固にするため、星の一族とともに結界を築きました。その時に使用した明王の力を札化したものが四方の札で、これらは京の結界を保つ四神と力を補いあっています。
(遙かなる時空の中でオフィシャルガイド京洛絵巻より。なぜ不思議な力を持っているかは記載無し。)
- アクラム:鬼の一族の首領。
- イクティダール:鬼の一族の副官。本当は人間たちと和解したい。
- シリン:鬼の一族の(作中で確認出来る)唯一の女性。
- セフル:鬼の一族の少年。鬼と人間のハーフ。混血だったために母親に捨てられた。
- ラン:現実世界の数年前にアクラムによって誘拐された天真の妹。感情を封印され、アクラムの手駒として使われていたが、主人公や八葉により救出される。主人公とは対の黒龍の神子。
流山詩紋は金髪碧眼だが現代から異世界に飛ばされたので鬼の一族ではない(祖父がフランス人のクオーター)。CDドラマには金髪碧眼だが鬼の一族ではない女性が登場している。
龍神の依り代(神霊などが乗り移る媒介者のこと)である森村蘭や主人公を呼び寄せたのも、彼女たちを利用するため。龍神と、龍神に仕える四神が張った京の結界を壊し、京の人々に復讐することがアクラムたちの目的なのです。
髪や眼の色の色素が薄いと普通の人とは違うと差別されがちだが、鬼の一族は百年前に滅んだことになっているので、貴族も民も、鬼の一族のことを知らない。
鬼の一族は登場しないが、最初の龍神の神子が金髪碧眼だったため、金髪碧眼に生まれた者は神(龍神)に特別に愛された御子という伝承がある。しかし、滅多に生まれないため異形の姿を持つ者と思われ、主人公は、王族の二ノ姫として生まれたにもかかわらず、中つ国の女王である母親にも、王族に仕える者達にも気味悪がられ、那岐は産まれた瞬間産屋を業火で燃やし尽くした程の高い霊力を持っていた為、神に特別に愛された類稀な力を授けられた御子だから神に還さなければならない(神へ捧げる贄)と、産まれてすぐ葦で編んだ舟に乗せられ河に流され棄てられた。朱雀を荒魂(あらみたま)から救った時、那岐は朱雀に『神に捧げられし人ならざる子の力でしたか』と礼を言われた。
鬼の一族が渡来前、古代から既に金髪碧眼は異端扱いだった。
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