概要
森村蘭とは、『遙かなる時空の中で』のキャラクター。
二年前、『龍神の神子』になりうる存在と見込まれ、まだ鬼の一族の副官だったアクラムによって、正式な手順を踏まないまま(本来神子を召喚するのは龍の玉を守る星の一族が、危機を救ってもらうために行う。平和な時代に行うことではない)召喚され現代では行方不明となっていた森村天真の妹。元宮あかねと対になる黒龍の神子。異世界の時の流れの違いにより、天真と同世代になる。
黒龍の神子は怨霊を召喚し操る力持つため、その力を欲したアクラムにより記憶と感情を封印され手駒のランとして活動していた。
原作ゲームでは当初、あかね達が四方の札を手に入れるのを阻むべく襲いかかる。その後は話が進むにつれ少しずつアクラムの洗脳が解け僅かながらも自我を取り戻していく。ランのルートではそれがわかりやすく描かれており、期せずして鬼になってしまった自分とあかねとの違い、自分の居場所や在り方について思い悩む場面も見られる。
最終章にて完全に洗脳が解けるが、アクラムの悪あがきにより黒龍に身体を乗っ取られかける。直後、白龍を呼び出したあかねによって助けられる。その後は現代へ帰り、あかねや天真と同じ学校に通う高校生として生活している。
漫画及びアニメ版では、自分こそが「龍神の神子」と主張しつつ自身が増やして広めた穢れに触れた人間の治療を行うという自作自演を行い、白龍の神子に選ばれたあかねから龍神の神力と八葉を奪うべく、あかねに呪詛を掛けて殺そうとした。後にあかねと八葉達によって救出されるものの、紆余曲折を経て再びアクラムの元へと赴く。
漫画版では救出後、安倍泰明の師匠・清明の結界が張られた庵にて静養していたが、3年分の孤独・望まぬ悪事の加担・黒龍の神子の立場などの苦しみから若干情緒不安定になっており、故に八葉に守られているあかねに嫉妬心を抱き彼女にきつく当たったりしていたが、あかねの説得と橘友雅の活躍により和解。友雅のことを好きになるが酷い振り方をされ、そのことをきっかけに己の中の黒龍を克服すべく敢えて自らアクラムの元へ戻る。
アニメ版では、救出されて間もない頃はアクラムに利用されていた時の記憶を失っていた。天真の気遣い(過保護?)によって、しばらくは何も知らないままで平穏に静養し、あかねから送られた茜姫の出来事を綴った文を読むなど彼女とそれなりに交流していたが、後に蘭自身が真実を求め、泰明に自ら頼み込み記憶を取り戻す。その事により漫画版と同じ心境に至り、あかねに八つ当たりしてしまう。その後、自身の力で鬼が仕掛けた呪詛を解こうと庵を抜け出したが、解くことは叶わず、かえって悪化させてしまったところをあかねに助けられる。お互いの本音を話した事であかねと和解するが、清明の鬼除けの結界から外に出てしまったことでアクラムに居場所を感づかれ、再び洗脳を受け連れ戻されてしまう。
どちらも最終的にアクラムから解放され、現代に戻り、原作と同じくあかねと天真と同じ高校に通っており、さらに漫画版では龍神の計らいにより現代の人々の記憶を都合よく書き換えられて、自身の行方不明事件や兄天真の留年などの出来事をなかったことにされたという設定が追加された。
プロフィール
年齢 | 16歳 |
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身長 | 165cm |
誕生日 | 1月17日 |
象徴物 | 蝶 |
役目 | 黒龍の神子 |
髪 | こちらの世界ではろくに手入れもできず、伸ばしたままになっていました。ただおろしていると邪魔になるので、自分で見よう見まねで結ったようです |
上着 | この世界で目立たないようにとイクティダールの配慮で、鬼の集落から調達されたもの。ピンク地に大きな蝶の模様が入っています |
ワンピース | 中に着ているピッタリとしたワンピースは、現代で着ていたものをそのまま着用しています |
マニキュア | 特殊な染料で染めてあります。感情を封じ込めたのと同じく、自分の手足として使うためにアクラムが呪術的な意味で施したもの |
記憶 | アクラムに召喚されたが、龍神(白龍)の神子ではなかったため役立たずだと放置されてしまい、孤独に耐えきれなかった彼女は黒龍を呼んでしまい、その衝撃で記憶喪失に。そしてその能力に目を付けたアクラムに利用され続けるようになったのです |
CV | 桑島法子 |
余談
黒龍は本来、国の危機に、黒龍が一度世界を壊して白龍が再生させるというリセットの役割を担っている(ダメになった状態から何とかするより、一度壊して作り直した方が早いという龍神の考え方)が、国の危機でもないのに呼ばれたため、衝撃が大きくなり記憶喪失になったのではないかと思われる。(じゃないと他の黒龍の神子も黒龍を呼んだ衝撃で記憶喪失になっていないとおかしい)
原作ゲームでは自我を完全に取り戻すのが最終章の為、ラン個人の人物像は掴みにくいが、漫画版ではあかね曰く『性格は天真と似ている』とのこと。