概要
オーバーロードⅢの8話以降に広く認知されるようになった渾名。
主にアニメ1期の頃からの一部の視聴者が2期以降の主人公側の行動に不満を持ち、作品やそのファンなどを非難する為にアンチが生み出した蔑称を由来とする。
オーバーロードは元々、RPGで言う所の魔王を主題に置き、主人公も世界征服を行う悪役として暗躍する『魔王もの』の作品であり、まだ人間らしさを強く残し、正義感を見せていた1期とは違い、2期以降は本格的に悪の道に進み始める。
特に3期8話は見る人を選ぶ内容であり、主人公側の無双回でありながらも、ナザリック側の陰謀の結果、やむを得なく主人公と敵対することになった冒険者をアインズが一方的に蹂躙し尽くすという展開であり、物議を醸した。
7~8話ではフォーサイト一行の仲間の為に命を懸けて戦うその想いと、*'アルシェの帰りを待つ双子についての描写が感情移入できるほどしっかりと描かれており、そんな大切な人を待つ人々を、自分の怒りのままに情け容赦なく一方的に嬲る様に叩き尽くし、死体すらも利用し尽くしたアインズや守護者らの姿は、作品内最大の鬱展開であると言っても過言では無い。
その為、本作のアンチがこのような渾名を付けるに至ったと思われる。
「太郎」とついているのは同じ「小説家になろう」出身の『異世界はスマートフォンとともに。』の主人公の渾名である「スマホ太郎」の影響もあるが、「イキリ骨太郎」の異名そのものはアニメ放送前に存在していたという説もある。
2018年のネット流行語100において、作品名やキャラクター名を差し置いて48位にランクインした。
(参考までに前後の順位を挙げると、49位は「ミライアカリ」47位は「無限の剣製」である)
擁護意見
なお、このままでは一方的な意見で偏見を煽るため、擁護のための説明をつけたい。
ゲーム時代、ナザリック地下大墳墓には無数のトラップがあり、難攻不落の要塞として一役買っていたのだが、異世界では作動するのかが不明だった。
自軍と対抗しうる可能性をもつスレイン法国の存在もあり、防衛を左右するトラップの実験は、仲間たちの残したNPC(中には現地の冒険者よりも弱いレベル1の下級メイド達もいる)を守るためにも、アインズは入れるのを内心嫌がりながらやらざるおえなかった。
原作者もアインズの精神の歪さは十分に理解しており、内に籠って仲間を作らず、周りの被害を無視する姿を『傍迷惑な狂人』『ゲームにすがっていた可哀想で哀れな人物』と称してしたことが他のなろう系主人公と異なる。
また、フォーサイト一行もアインズの存在を知るよしがなかった事、アルシェの借金返済という仲間の為の目的がありながらも、(異世界視点では)遺跡荒らしという違法を犯していることを留意しなくてはならない。
どちらも仲間の為にモラルを捨てて突き進んだ結果、生まれたのが『イキリ骨太郎』という、両者どちらも蔑ろにしかねないオーバーロードという作品に対する蔑称であることを忘れてはいけない。
関連タグ
ガイコツ書店員本田さん:こちらは「胃キリ骨店員」とネタにされた。
わかば(ケムリクサ):当初は「イキリ草太郎」という異名が提案されたが、当人にイキり要素がなかったため定着せず、代替案として提示された「命捨て太郎」が定着した。