概要
インディアンのスー・ダコタ族の神話に伝わる雷と狩猟の精霊でヘヨカとも呼ばれる。
頭には二本の角を持ち、悲しいときには笑い、嬉しいときには泣く。
雷やサンダーバードの夢を見たものは、ハオカーと同じく悲しいときには笑い、嬉しいときには泣き、暑ければ寒がり、寒ければ汗をかき、夢の中で裸であったら全裸で村の中を走らなければならない。
なぜならば、そのように演じないと雷に打たれて死んでしまうと信じられていたからである。
このようなあべこべの奇行をヘヨカ・カーガと呼び、最終的に犬を生贄にする犬の儀式を行うことで死が回避できるとされる。
その方法とは生贄となった犬を鍋で煮て、熱くなった犬頭を道化役たちの間に回した後に肉を食べるというものである。
創作での扱い
日本ではボルヘスの『幻獣辞典』で紹介されていたため、インディアンの神格の中では比較的知られている。
- ファイナルファンタジー3:魔剣士の攻撃でないと分裂する、右手が蛇頭のリザードマンのようなモンスターとして登場した。
- 女神転生シリーズ:初出は『真・女神転生Ⅱ』で種族は”妖魔”。鳥の羽根で身を飾って太鼓をたたく赤紫肌のインディアンの姿で登場した。
- 百神:バッファローの角を持つ戦士。寡黙だが力持ちで心優しい。同じくスー族の人類創造神話に登場する聖女プテサンウィに振り回されている。