曖昧さ回避
坂上田村丸とは
- 歴史上の人物としての坂上田村麻呂 → 坂上田村麻呂
- 伝説上の人物としての坂上田村麻呂
ここでは2.について述べる。
概要
『鈴鹿の草子(田村の草子)』では坂上田村丸俊宗、『田村三代記』では坂上田村丸利仁として登場。
人物
平安京で語られた清水寺縁起や、平泉で語られた達谷窟縁起が、時代の影響を受けながら様々な人の手で魔改造されていった結果、中世神話に相応しい理想の英雄として設定を盛りに盛られた。
出自
お伽草子では異類婚姻譚、異常誕生譚、見るなのタブーが重ねられた。
最も盛られた『田村三代記』では、氏祖は破軍星が砕けて生まれている。星の御子(祖父)、龍女(祖母)、山の神(母)と三重もの異類婚によって田村丸が誕生。
田村丸自身も神女(鈴鹿御前/立烏帽子)を妻にするため異類婚である。
神仏の加護
『田村の草子』では鈴鹿山の大嶽丸から剣や鉾を300ばかり投げかけられても、田村丸の両脇にいる千手観音と毘沙門天がすべて払い落としたため無傷である。
関連項目
堤真一:舞台劇『アテルイ』で坂上田村麻呂利仁を演じた。
中村勘九郎(6代目):歌舞伎NEXT『阿弖流為〈アテルイ〉』で坂上田村麻呂利仁を演じた。