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鈴本大輔の編集履歴

2019-08-20 22:41:37 バージョン

鈴本大輔

すずもとだいすけ

『実況パワフルプロ野球シリーズ』の登場人物(メイン画像右側)

概要

初登場は『パワプロ13』。当初は固有の立ち絵がなく、モブキャラ(所謂「ザコプロ」)の姿だった。ちなみに13の主人公とは雰囲気が似てるらしい。

六道聖が中学時代にバッテリーを組んでいた投手で、想いを寄せる相手。13の聖タチバナ学園編にて、橘みずきの決め球である「クレッセントムーン」を完成させる連続イベントの過程でみずきの回想の中で登場するほか、同編で3年夏の甲子園決勝に進出すると本人が直接登場する。

理由は不明だが中学卒業後は聖と疎遠になっていたらしく、決勝前に聖がテレビで活躍する鈴本の姿を目にして「やっと見つけた」と述べている。

本人はパワフル高校に進学しており、これまた理由は不明だが投手から野手に転向し、準決勝ではアンドロメダ学園の神高龍から逆転サヨナラ満塁ホームランを放って勝利に貢献した。決勝で勝利すると聖と再会し、またグラウンドで会うことを約束する。


『14』では主人公のメインのライバルキャラとして本格的に登場。そしてここで彼の運命は大きく変わることに…。

13の頃のザコプロ顔や野手転向設定はどこへやら。黒髪と紫の瞳を持つ、メイン画像準拠のイケメンとしてデザインし直され、ライバルチームであるシャイニングバスターズのエースとして登場する。

その能力値は球速149キロ・コントロールA・スタミナB。変化球はスライダー3、ナックル4、シュート3。特殊能力はリリース〇や球持ち〇など青緑合わせてなんと12個もあり、しかもマイナス能力なし。

さらに設定面では「弱小だったシャイニングバスターズを強豪に押し上げた持ってるエース」「ファンの人気投票では常に1位」など、これでもかというほど持ち上げれられており、顔だけでなく性格も完璧という、あらゆる面で現在で言うところの「なろう系主人公」を彷彿とさせる盛りっぷりである。全盛期の猪狩守ですら流石にここまでは行っていない。また、ローテーションの都合上必然的に出場試合数が限られるはずの先発型の投手がどうすれば1人でそこまで弱小チームを強くできるというのか、よく考えれば謎な設定となっている。

聖との関係は13と変わっておらず、聖の方は今でも鈴本に想いを寄せているが、鈴本本人はその想いを察していながらもそれが「野球選手としての聖」にとって良くないと考え、彼女の想いを断ち切るために自分の姉を婚約者に仕立てて聖を突き放すという、かなり独善的な手段をとっている。

また、パワフル高校での同期であった東條はプロ入り後はライバルの1人となっているが、東條は鈴本の姉に想いを寄せているという設定だった。


不人気キャラに転落

14での扱いの厚さから、制作陣としては人気キャラである猪狩守や友沢亮に続く第3世代の主人公のライバルキャラに据えたかったものと思われるが、あいにく鈴本がユーザーに受け入れられることはなかった。


まず鈴本は聖が想いを寄せる相手として登場したが、聖は早川あおい橘みずきに続くシリーズ3人目の女性選手で、例に漏れず彼女にはできないもののキャラとしては非常に高い人気を誇っていた。これには聖自身の魅力もさることながら、13で彼女が(鈴本に似てるからという理由があったものの)主人公に明確な好感を抱く描写があったことも影響していると思われる。その聖が公式の設定として好意を抱く相手である鈴本にはシンプルに嫉妬の念を寄せるファンは少なくなかった。

さらに上述のように鈴本は自分なりの善意とはいえ聖を振っており、結果として聖は号泣して一時は野球を続ける意味を見失うまでに傷付いている(この点を見ると鈴本の目論見は完全に裏目に出たと言える)。これが余計にファンの怒りを買うこととなり、人気者という設定に反してユーザーからの心象は文字通り最悪だった。

また聖関係を除いても、あまりに能力、容姿、性格、環境に恵まれすぎて微塵の欠点も見当たらない完璧超人であった鈴本は裏を返せは非常に面白みのないキャラであり、欠点や不幸な背景も魅力の一つとして評価される傾向にあるパワプロのキャラとしては、単純に魅力に欠けていたとも言える。


制作陣もこの状況を問題視したのか、14ではメインのライバルキャラとして優遇していたにもかかわらず、続く『15』では完全に存在を抹消され、『2013』や『パワプロアプリ』、『パワフェスモード』などで再登場したものの、肝心の聖との関係については一切描かれなくなり、コンボイベントなども設けられないなど実質黒歴史と化した。

アプリでは神高からサヨナラホームランを打ったのが中学時代の出来事という設定になっていて彼から対抗心を抱かれているほか、東條とも変わらずライバル関係にあり、この2人とのみコンボイベントが実装されている。


余談

鈴本のモデルは当時甲子園での活躍により世間で絶大な人気を誇っていた斎藤佑樹とされる。

ただしステータスの通り、野球選手としての技量や性質はあまり踏襲していない様子。あくまで人気にあやかっただけと思われる。


関連タグ

パワプロ 六道聖 東條小次郎

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