「知性という武器を身につけた悪魔のサルよ! 滅びるがいい!」
概要
初代作
環境汚染が取り返しの付かない所まで進んだ地球。
それを救わんがため、人類は「地球救済センター」を建造し、科学者達によって1台のスーパーコンピューター「ノア」が設置された。
そして、分析では生態系の生存率が5%まで低下していた今、人類の知恵ではどうすることも出来なくなった地球の運命を託された。
ノアは、その依頼どおりに、数え切れないほどのパターンで、どのように地球を救うべきか、考え、考え抜き、考えつくした。
しかし、どのようなパターンで考えても、その結論は、いつも1つに集約されていた。
「人類が人類であり続ける限り、地球は破滅する!」
人間の身勝手と地球の救済が両立できないことを知ったノアは、皮肉にも「地球救済センター」の名前どおりに、地球を救うべく人類を抹殺し始めたのだった。
なぜなら、人類の活動が地球の汚染を招くのなら、その活動を圧倒的にスケールダウンさせれば、破滅は免れると考えたからである。
その結果、誰も飛ばした覚えの無いミサイルが飛び交い、世界中の都市は壊滅し、人間の文明は過去のものとなり、もはや人類は地球の覇者ではなくなった。
後に言われる「大破壊」であり、メタルマックスシリーズの発端となった事件とも言えるし、世界観の大元とも言える。
ただ、そんな地球救済プランを計算している最中、その結論に絶望にも似たものを覚えたノアは、自身も想定外であろう「自我」を持つに至っていた。
そして戦いのさなか、その本音をぶっちゃけるのだが……。
「チャンスなのだ···
この地球で唯一、完全な意識と知性を持つ存在が、
すべてを管理し 統治する···。
純粋なる 知性···
それでもわたしを 破壊するのか···?」
その身勝手さは、まるで人間のようだった。
実際、生物と機械を融合させる試みなどを行っており、それがイモバルカンやミサイルフロッグのような形で人類の脅威となるモンスターとなっているあたり、やっていることは末期的な実験を繰り返す類の人間と変わり無い。
メタルマックス4
スゴネタ(DLCで追加される賞金首)の一匹として登場。
今作ではボイス付きで、戦闘前のやり取りも初代作同様に行ってくれる。
公式曰く、
「超改造、周回プレイは必須であり、メタルマックス4を極めたい、我こそは最強のハンターだと自負される方にオススメです。生半可な強さでは倒せないのでご注意下さい。」
との事。
メタルマックスゼノ
ノア自体は登場しないのだが、世界観の中核を担う存在。
今際の際にノアは地球救済から人類殲滅へと意思を変えており、「人類を殲滅せよ」という断末魔のメッセージを全ての通信回線に送り込み、世界中のマシンをハッキングして人類殲滅のための殺人マシンへと変えた。こうして生み出された機械群がSoNsである。
数十年後の東京は海が干上がってほとんどの廃墟すら砂に埋もれた「東京砂漠」と化している。ノアによる大破壊が大元となって地球を死の大地へと追い込んだ形になっており、したがってノアは最後の瞬間を以ってして地球救済センターの中核であることをやめた存在と言える。
余談
メタルマックス2に登場するブラド・コングロマリットおよび、メタルサーガ2に登場する神話コーポレーション(神話公司)という2つの巨大企業の提携によって作られたとのこと。
初代の世界ではノアの存在を知っているものはいないため賞金首ではない。地球救済センターを探索していた腕利きのハンターが偶然遭遇して人知れず倒されたという。
メタルマックスシリーズに登場する賞金首はノア自身が造りだしたものだけではなく、人類側がノアを倒すために研究し製造した超兵器がハッキングされたものや、生体兵器が暴走したものも多数存在する。
メタルサーガシリーズの砂塵の鎖ではノアの残した遺産の陰謀を防ぐ、鋼の季節はノアを倒したハンターが手に入れたバックアップユニットである「ノアシード」を破壊する方法を探すことが一応の目的となっている。
メタルマックス3とメタルマックス4は、ノアを破壊するために製造された超兵器を巡っての人間同士の争いにより物語が進行する。