人類サン、コンニチハ。ソシテ、サヨウナラ。
概要
本作における人類絶滅寸前の原因となった敵たち。初代メタルマックスにおいて無名のハンターに倒されたノアが、今際の際に「人類を根絶させよ」という断末魔を世界中の通信回線へ乗せて送り込んだ結果、通信を受け取った人工知能が「人類根絶を最優先させるプログラム」を作った。そして、マシンというマシンがハッキングされ、このプログラムが書き込まれた結果、マシンは軍団となって人類根絶のために実際に動き出すようになった。それがSoNsである。
戦闘BGMは、たとえ賞金首であろうとなかろうと、基本的に専用の「鋼の咆哮」が使われる。それだけ本作において特別な存在である。
当初は人類が作り上げた兵器群などがハッキングされた存在(バーサーカー・タイプ)という、いわば「機械版の悪堕ち」であったが、人工知能が書いたプログラムを搭載されたSoNsたちもまた人工知能を持っていた。バーサーカータイプではなく最初からSoNsとして作られた機体には、ノアのデザインと共通する目玉をモチーフにしたマークが中心部に存在するのが特徴。ちなみにバーサーカータイプと戦う場合は「鋼の咆哮」は使われない。
当時純粋な知性として作り上げられたノアは、大破壊を起こすために、既存の先入観・欲望・社会的/文化的なタブーといったものを全て無視して、あらゆる科学技術にアクセスし、これまでの技術や知識をもとに、人間のそれを超える革新的な技術を無数に生み出したことで人類を圧倒することに成功した。
さらに、次第に人工知能は独自の進化を遂げるようになり、やがて新技術・新型兵器は人間の手が入っている存在とはかけはなれたものへと変わっていく。いわば、人工知能ならぬ「機工知能」と呼ぶべき存在になっている。シンギュラリティそのものであり、そしてシンギュラリティに対する悲観論の一つを描写したものでもある。
ノアの断末魔を忠実に反映していることから、人類根絶を目的に効率よく統率された動きを取れるため、通常のモンスターとは比較にならない被害を及ぼす。あくまでも断末魔の意思だけが反映されているので、当初のノアの目的だった「地球を救済するための手段を模索する」という意思は全く見られない。もはや手段と目的が入れ替わっている。
テッドブロイラーのような圧倒的なカリスマがあるわけでもなく、ゴメスのような憎まれ役として確立されているわけでもない。だからこそ、人類にとってSoNsはただただ恐ろしい。
その攻撃の矛先は、ノアを作り上げたヴラドコーポレーションに対しても容赦なく向けられた。
それでも当初は、かつての大破壊で生き残った大勢の人間がSoNs相手に反攻作戦を取ることもあった。
かつて日本と呼ばれた地でも、一度は占領された地上を奪還する為に豊富な地下道を活用して「ユートキオ」と呼ばれるネットワークを作り上げ、東京の一部の奪還に大成功した「東京反攻」が行われたこともあった。
だが、その直後に想像を絶するSoNsの反撃に遭い、今度こそ徹底的に破壊された末、人間のほとんどが殺し尽くされた。本作の舞台「デストキオ」の名称も、ユートキオが壊滅したため全ての希望を断たれたことから名付けられたものである。
残された人類は生存者キャンプを作り、ほとんどの人間は細々と逃げ回る生活を続けていたが、SoNsは個体殲滅・拠点破壊など作戦別の用途に合わせた兵器を的確に送り込んできており、完膚なき破壊の前にほとんどの人間たちは逃げる間もなく殺されたようだ。
そのいくつかは賞金首にもされているが、人類根絶の明確な意思を持っているため、原則逃げることはできない(リボーンでは基本的に逃げられる、というか初見で勝てる強さではないためいかにして逃げ切るかも重要)。
これだけ凶悪にもかかわらず、中にはジャック・ザッパーのように指名手配されていない者もいる。しかしこれは脅威にならない個体なのではなく、むしろ出会った人間を例外なく皆殺しにしてきたため誰も記録を取る事が出来ない、つまり指名手配さえできないという事情であった。
その「機工知能」は人類の発想を飛び越えているため、未知のテクノロジーが使われており、人類たちもそれに対抗するべくこのテクノロジーに対してリバースエンジニアリングを試みた。SoNsの攻勢が激し過ぎて、残念ながら実用化前に人類たちがほぼ滅ぼされてしまったが、その技術「ネフィリム・テクノロジー(通称:ネフテク)」は幸い世界に遺されており、プレイヤーにとってもSoNsを倒すための強力な手段となる。