魚類としてのハリセンボン
フグ目ハリセンボン科の魚類。別名「針河豚」。(但し現在では死語に近い)
全長約20センチメートル前後。体はほぼ卵形、体表に長くて強い棘が密生する。背面は灰色の地に褐色の斑紋が散在し、腹面は白色。世界中の暖海に分布。
フグと同じく体を膨らませることができ、その際普段は寝かせてある針がピンと立ち、針山のような姿となる。
針の数は350本ぐらいとされ、いくらなんでもサバを読み過ぎである。同じくムカデ(百足)もサバを読み過ぎで、30対(60本)程度が普通である。記録上、足が150対を越えたムカデ類もいたらしいが。
まぁその辺は九十九里浜が九十九里無いのと同じで、昔の人が「凄く多い」という意味で付けたのだろう。
ハリセンボンのメスは卵を外敵になるべく食べられないように海面近くで産卵するが、多くの卵を体内に抱えているので単独での海面への浮上が難しい事から、5匹以上のハリセンボンのオスがメスを海面まで持ち上げており、この行動は神輿担ぎとも呼ばれている。
フグとは違い卵以外に毒は無いため免許は必要ない。ただし痛い。
肉及び肝臓は美味であり、特に沖縄では高級食材とされる。肝臓を味噌と合わせ、それで肉を煮た料理は「アバサー」と呼ばれ、酒の肴として人気が高い。
また、特徴的な外見から、フグ提灯の材料としても流通している。
指切りにおいて呑むのはこの魚ではなく「裁縫針」を「千本」。
海外ドラマ『刑事コロンボ』の「美食の報酬」では、いろいろ大人の事情が錯綜し、この種が「毒のフグ」として登場した。
芸人としてのハリセンボン
吉本芸人コンビ。
コンビ名は魚類のハリセンボンに由来。
「死神じゃねえよ」
「角野卓造じゃねぇよ!」
二人してよしもとぶちゃいく女芸人ランキングの常連だったが、賞レース等ではあまり活躍出来ていない。
…したはいいが、すぐに暑さと息切れで「帰る!!」と言っていなくなってしまった。