呪いの朱槍をご所望かい?
概要
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:2~4
- 最大捕捉:1人
ランサーが編み出した対人用の刺突技。
真名解放すると槍の持つ因果逆転の呪いにより「心臓に槍が命中した」という結果を作ってから「槍を放つ」という原因を作る。つまり必殺必中の一撃を可能とする。生物の急所である心臓を穿つ為、仮に「約束された勝利の剣」に耐える者でも確実に相手を死に至らしめることが可能。
それでいて、魔力消費も少なく、一対一ならば六連戦(自分以外のサーヴァント全員と対戦)しても魔力を補充しなくて良いことから、対人戦に非常に効率がいい。
なお、その因果操作を回避しても、ランサー自身が放つ神速の槍さばきを躱さねばならず、負傷と回復阻害の呪いを残される。
ちなみに、発動したと同時に「心臓を貫いたという結果」が成立している為、仮に放った直後でランサーが死んだとしても、槍はひとりでに動いて相手の心臓を貫く。芸達者なアーチャーですら、発動体勢になったら発動されないよう必死に下がるしかない。
防ぐには槍の魔力を上回る防壁を用意するしかなく、回避に必要なのは敏捷性ではなく幸運の高さであり、敏捷EXあろうと絶対に避けることは出来ず高ランクの幸運があって稀に外れる程度であるため幸運が低ランクの者が因果を掻い潜ることは不可能とのこと。
そもそも心臓が無い生物や機械のような相手にはこの因果逆転の呪いは成立しない。また、槍が伸びたり槍自体が変形することはなくレンジは槍のリーチそのものであるため近接攻撃の届かないところにいれば宝具は発動しない。
因果を逆転させる「原因の槍」である為、余程の幸運が無ければこの世にこの槍が存在する限り、これによる傷を癒す事は出来ない。セイバーの場合は、不意打ちを受けて傷を負いながらも回避し、その後士郎と会話している最中に大して戦闘に支障が無い程には傷が癒えたが、これは幸運Bと直感Aのスキルによるもの。しかし自らの存在の証明とも言える一撃を回避されたためランサーは顔を憤怒に歪ませるほどの憤りを見せた。
余談
なお、その「放てば必ず相手の心臓に命中する」という必殺性の為、物語の展開上あの手この手で回避され「全く命中しない必中(笑)の槍」という不名誉な称号を得ている。
また、並行世界の少女は燃費、精度、威力から多用しており、こっちはカタログスペック通り百発百中。
ゲームで登場する際は「必中」「即死」といった設定どおりの特性が付随していることが多い。
また、因果逆転というのは理屈を抜きに結果在りきの事象を引き起こす「権能」に限りなく近い能力である。
現代において「権能」が発動すればそれだけで抑止力案件なのだが、あくまで「限りなく近い」(もっと言ってしまえば「権能一歩手前」)で止まっているためギリギリ抑止力案件になっていない。
ランサーのゲイ・ボルク本来の使い方はこちら→突き穿つ死翔の槍